保育実習でも使える!保育士の名札を手作りする時のポイントと裁縫レベル別アイデア
保育実習や保育園で働くときに、欠かせないのが名札です。
保育実習では、子どもたちに早く顔と名前を覚えてもらえるように、名札を手作りするよう指示する園も多くあります。
この記事では、保育園で使う名札はどのようなものがいいのかを、詳しく説明します。
また、「裁縫は苦手」という初心者でも簡単に作れる名札や、裁縫大好きな上級者向けの少し凝った名札など、レベル別に名札アイデアを紹介しますので、参考にしてみてください。
保育実習や保育園で働くときに使う名札はどのようなもの?つける位置は?
保育実習や保育で使う名札について、作り始める前に確認しておきたいポイントは、以下の三つです。
- 実習や働く前に、どのような名札がいいのか、名札をつける位置はどこがいいのかを保育園に確認しておく
- 安全ピンやマジックテープなど、名札をつける方法を決める
- 名前がはっきりわかるようなデザインにする
保育園指定の名札にする
保育園によってはキャラクターものや安全ピン禁止のところもあります。
実習や働く前の挨拶に行った際、園長先生に確認したり、他の先生方の服装を見たりしておきましょう。
名札について確認するポイントは以下の四つです。
- キャラクターはOKか
- 安全ピンの使用はOKか
- 名前はどのように書くか
- 名札の大きさや材質
2については、安全ピンが使用不可だった場合の参考として、安全ピン以外の方法を後ほどご紹介します。
3の名前については、
- フルネームで書くのか
- 姓と名のどちらかで書くのか
- ひらがなと漢字のどちらで書くのか
を確認しておくといいでしょう。
4の名札の材質については、
- フェルトのようにやわらかいものがいいのか
- プラスチックの名札を利用して作ってもいいのか
を確認しておくと、材料を選ぶときの参考になります。
名前がはっきりわかる名札にする
名札をつける目的は、子どもたちや保護者・先生方に顔と名前を覚えてもらうためのものです。
ぱっと見て名前とキャラクターが区別できないデザインのものは、キャラクターばかり目に入ってしまうことがあります。
名前がはっきり読めるように、キャラクターと名前の部分はしっかり分けて作りましょう。
また、名前は1文字1文字を大きくして読みやすくし、キャラクターばかりが大きく目立たないように気をつけます。
名札をつける方法は?「安全ピンあり」「安全ピンなし」それぞれのメリット・デメリット
名札をつける方法は、大きく分けて「安全ピンあり」の方法と「安全ピンなし」の方法があります。
保育園によっては、安全ピンではなくマジックテープでつける名札や、エプロンに縫いつける名札を推奨している園もあるので、自分が行く保育園の方針に沿って、名札のつけ方を決めましょう。
以下、「安全ピンあり」「安全ピンなし」それぞれのメリット・デメリットを見ていきます。
「安全ピンあり」のメリット・デメリット
安全ピンを使って名札をつけるときのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
●メリット
- エプロンや服につけやすい
- しっかり留められる
●デメリット
- 安全ピンの針が外れて刺さる危険性がある
安全ピンを使う場合は、針が出にくい形のものを選ぶことが大切です。
安全ピンが名札から外れないように、しっかり縫い付けて固定しましょう。
安全ピンを使ってつけるときの工夫
安全ピンを使って名札を作るときは、ピンの針でない部分の上からフェルトをかぶせて、キャラクターなどにしっかり縫いつけると、安全ピンが外れにくい丈夫な作りになります。
安全ピンを使うときのおすすめ商品
安全ピンの針が外れにくいロック式に、カバーを付けてさらに安全性を高めている商品があります。
また、名札の安全ピンにつけて使う「服に穴が開かない名札留め」という商品もあります。
この商品は、クリップで服をはさんで名札をつけるものなので、つけはずしのときに針が刺さる心配がありません。
「安全ピンなし」のメリット・デメリット
安全ピンなしでつける方法には、以下の三つの方法があります。
- マジックテープでつける
- ボタンでつける
- エプロンに縫いつける
それぞれ以下のようなメリット・デメリットがあります。
マジックテープのメリット・デメリット
エプロンと名札に、それぞれマジックテープを縫いつけて使います。
マジックテープでつけ外しをする名札にすれば、エプロンにつけるときもワンタッチで簡単です。
両面シール式のマジックテープもあるので、それを使えば作るのも簡単にできます。
●メリット
- 名札の付け替えが簡単で、子どもにとっても危険がなく安心
- 100円均一ショップなどで手に入りやすい
- 両面シール式のマジックテープを持参していれば、はがれてもすぐに貼り直せる
●デメリット
- 洗濯をすると、マジックテープに糸くずなどが付きやすい
マジックテープのついたエプロンや服を洗うときは、洗濯ネットを使用すると糸くずなどがつくのを防げます。
ボタンのメリット・デメリット
エプロンや服にボタンを縫いつけ、ボタン穴を開けた名札をつけて使います。
●メリット
- 縫いつけるので服からは取れにくい
- エプロンや服の色に合うボタンを選べる
●デメリット
- 園児が誤飲をする可能性がある
- 裁縫道具を常備しておく必要がある
ボタンでつける場合は、園児に握られたり、引っ張られたりしてボタンが取れる場合もあります。
大きめのボタンにしたり、しっかりと縫いつけて取れないようにしたりすることが大切です。
またボタンを直接縫いつけるので、しっかりとした生地のエプロンや服に向いています。
エプロンに縫いつけるメリット・デメリット
フェルトに名前を書いてエプロンに縫いつけたり、シールタイプや、アイロンプリントの文字を直接貼りつける方法もあります。
●メリット
- 名札をつけ忘れることがない
- 簡単に作ることができる
●デメリット
- 洗濯機で何度も洗うと、フェルト部分だけ毛玉ができたり、縮んだりすることがある
- シールタイプの場合、粘着力が弱ってはがれることもある
直接貼りつける場合は、「洗えるフェルト」など、洗濯できる素材のものを選び、洗う際は洗濯ネットを使うといいでしょう。
名札のデザインを決めるポイント
実際に名札を作り始める前に、どんなデザインの名札にするか、紙に描いてみましょう。
子どもたちが親しみを持ちやすいキャラクターや動物の紹介と、キャラクターを選ぶポイントを、以下で詳しく説明します。
子どもたちに人気のキャラクターから選ぶ
子どもたちが慣れ親しんでいる好きなキャラクターの名札をつけていることで、保育士に対して子どもたちが親しみや興味を持つきっかけになります。
たとえば絵本のはらぺこあおむしや、NHK「いないいないばあ」のわんわん、映画「となりのトトロ」の大トトロ・中トトロ・小トトロ、アンパンマンなども人気です。
ただ、子どもに人気のキャラクターは子どもウケはいいですが、ほかの先生と被ることも。
また流行のアニメのキャラクターは、子どもの注意を引くことができますが、流行の移り変わりで、長く使えないこともあります。
子どもたちに人気の動物から選ぶ
名札のキャラクターには、動物もおすすめです。
それは、手遊びや生活のなかでも活用できるからです。
たとえば、ワニの名札であれば「ワニのおとうさん」の手遊びの導入に使えます。
うさぎの名札であれば、食べ物の絵本を読むときに、名札のうさぎに食べさせるマネもできます。
また、子どもたちの年齢のイメージに合わせて動物を選ぶのもいいでしょう。
乳児クラスはりすやひよこ、うさぎなどのかわいくて小さな動物がおすすめです。
淡い色で作ると、優しい印象になります。
幼児クラスは、ねこやくま、ぞうなど、少し大きい動物がおすすめです。
無料イラスト素材サイトで「動物 かわいい」と検索すると、かわいい動物のイラストがたくさん出てくるので、デザインを考えるときの参考になります。
名札の作り方をレベル別に紹介(初心者・中級者・上級者)
保育実習や保育で使える名札の作り方を紹介します。
裁縫の初心者レベル・中級者レベル・上級者レベルの3つの難易度に分けてご紹介するので、参考にしてみてください。
縫わずにカンタン!初心者向け名札の作り方
初級者向けとして、「裁縫が苦手」と言う人でも簡単に作れる名札をご紹介します。
アイロンで接着したり、布用のボンドで貼ったりして作れますので、縫わずに名札を作る場合は、以下の材料を用意しましょう。
●縫わずに名札を作るときに便利なもの
- アイロン接着フェルト
- 裁縫名人(布専用ボンド)
- 消えるチャコペン
- ゼッケン用の布(アイロン接着)
「アイロン接着フェルト」を使用すると、針で縫わなくてもいいので、短時間で簡単に名札が作れます。
「裁縫上手」という布専用のボンドもあり、洗濯も可能です。
フェルトに線や目印を書くときは「消えるチャコペン」を使うと、自然に線が消えるので綺麗に作れます。
名前を書く部分には、100均にも打っているゼッケン用の布を使えば、マジックで名前を手書きにして、アイロンで貼ることができます。
●縫わずに名札を作るときの手順
- ネットで無料イラスト画像を検索してコピーし、型紙を用意する
- 型紙を使って、アイロン接着フェルトに切り取り線を書く
- フェルトを切り取る
- ゼッケン用布にマジックで名前を書いておく
- アイロンで各パーツを貼りつける
- 安全ピンをつける
手縫いでできる!中級者向け名札の作り方
中級者向けとして、針と糸を使って作る名札をご紹介します。
名札を針と糸でしっかり縫って作ることで、子どもに触れられたり、洗濯したりしても大丈夫なものが作れます。
またアップリケをつけるなど飾りを工夫することで、オリジナルのかわいい名札を作ることも可能です。
こちらの動画では、フェルトを使った手作り名札の作り方について、デザインの決め方や、材料、作り方が詳しく紹介されています。
手芸大好き!上級者向け名札の作り方
上級者向けとして、少し凝った作り方の名札をご紹介します。
リボンなどさまざまな素材を使ってロゼット風に作ったり、羊毛フェルトで立体的にしたりすることもできます。
ロゼットの作り方は、こちらで詳しく紹介しています。
まとめ
保育実習や保育で使う名札を作るときのポイントや、裁縫レベル別アイデアをご紹介しました。
手作り名札を毎日つけていると、汚れてしまったり、洗濯して傷んでしまったり、壊れてしてしまうこともあります。
予備の名札としていくつか作っておくと、気分やエプロンによって名札を取り替えることもでき、楽しい気分で実習や保育ができます。
お気に入りの名札を作って、子どもたちや保護者に早く名前を憶えてもらいましょう。
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保育園に直接おむつが届くため、保護者はおむつを持ってくる必要がなくなり、保育士は園児ごとにおむつ管理をする必要がなくなります。