保育士にピアノスキルは必要!?求められるレベルと練習方法を紹介

「保育士になるにはピアノが弾けないといけない」と思っていませんか?
保育士になるにはピアノスキルが「必要ない場合」と「必要な場合」があるのです。
それぞれどのような場合なのか、具体的にお伝えします。
そして保育士になった場合、保育現場で求められるピアノスキルのレベルはどれくらいか、実際によく歌われている曲などもご紹介します。
またピアノが苦手な人が独学でも練習しやすい方法を、おすすめの楽譜集と合わせてご紹介しますので、参考になさってください。
保育士になるにはピアノスキルが必要?
「保育士になるには、ピアノスキルは当然必要だろう」と思っている人が多いかもしれませんがが、実はピアノスキルがなくても、保育士資格を得ることは可能です。
以下、ピアノスキルが「必要ない場合」「必要な場合」それぞれについてお伝えします。
ピアノスキルが必要ない場合
保育士実技試験では、必ずしもピアノスキルが必要、という訳ではありません。
実技試験では、以下の3分野の中から2分野を選んで受験できます。
- 音楽に関する技術
- 造形に関する技術
- 言語に関する技術
受験申し込み時に「音楽に関する技術」を選ばず、「造形に関する技術」と「言語に関する技術」の2分野を選べば、ピアノが弾けなくても全く問題ありません。
また、保育士実技試験で「音楽に関する技術」を選んだ場合でも、ピアノ・ギター・アコーディオンの中からピアノ以外の好きな楽器を選び、幼児に歌って聴かせることを想定しながら課題曲2曲を弾き歌いすれば大丈夫です。
ピアノスキルが必要な場合
保育士になるために大学や専門学校に通学する場合、ピアノは必修科目となっており、試験もありますので、ピアノを弾けるようになる必要があります。
また実際に保育園で働く場合、集まりの前や行事のときなど、ピアノを弾く機会が多いので、ある程度弾けるようになった方がいいでしょう。
※令和2年実技試験[後期]においては、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ「音楽に関する技術」の実施はされませんでした。今後の試験に関しては、「保育士試験 受験申請の手引き」を確認してください。
保育現場で求められるピアノスキルのレベルは?
保育園によって求められるレベルは違いますが、ピアノ教則本の「バイエル」の曲が弾ける程度のスキルが求められることが多いです。
保育現場では、朝の集まりの前に季節の歌を歌ったり、発表会などで歌ったりするなど、子どもたちと一緒に歌いながら伴奏を弾く「弾き歌い」をすることがよくあります。
ですので実際に働くようになる前に、保育園でよく歌われている歌や季節の歌の伴奏を弾けるようになっておいた方がいいでしょう。
以下、ピアノ初心者でも練習しやすい方法や楽譜本をご紹介します。
保育現場で弾けるようになるピアノの練習法

まずはピアノが苦手な人におすすめの練習法を紹介します。
最初は片手で練習する
ピアノ初心者や苦手な人が、いきなり両手でピアノを弾くのはハードルが高いので、まずは片手だけで練習をします。
片手のみ・白鍵だけで弾ける曲の本もいろいろと出ていますので、その中から1冊選んで練習し、ピアノに慣れていきましょう。
動画サイトを参考にする
「ピアノ 練習」と検索してみると、初心者向けの練習方法を紹介した動画がいろいろあります。
ざっと目を通し、自分ができそうな動画を見ながら、練習してみましょう。
補足
※一度に上手になるのは難しいものです。まずは焦らず、ピアノに慣れることを目的に続けましょう。
※一日10分でもいいので続けてみると、少しずつ自分が上達しているのが感じられるようになるので、練習を続けられるようになります。
実際に歌う予定の曲を練習する
季節の歌を中心に練習していくのもおすすめです。
保育園では、5月は「こいのぼり」6月は「かえるのうた」を歌うなど、毎年必ず歌う曲があります。
そのような曲からしっかりと練習をしておくと、実際に現場で働くようになっても自信を持って弾き歌いができるようになります。
以下、保育園でよく歌われている曲です。
4月 | チューリップ はるがきた ちょうちょ |
5月 | こいのぼり ことりのうた ぶんぶんぶん |
6月 | かえるのうた でんでんむし シャボン玉 |
7月 | たなばたさま きらきらぼし おつかいありさん |
8月 | うみ おばけなんてないさ トマト |
9月 | とんぼのめがね 大きな栗の木の下で 虫の声 |
10月 | どんぐりころころ つき きのこ |
11月 | 松ぼっくり やきいもグーチーパー 真っ赤な秋 |
12月 | あわてんぼうのサンタクロース こんこんクシャンのうた ドレミのうた |
1月 | お正月 雪 カレンダーマーチ |
2月 | おにのパンツ まめまき ゆきのペンキやさん |
3月 | うれしいひなまつり 春が来た 思い出のアルバム |
※保育園でよく歌われている曲が多く掲載されている、おすすめの楽譜集はこちらです。どの曲も簡単な伴奏なので、ピアノが苦手な人でも弾きやすいです。
慣れてきたら歌いながら弾く
ピアノに慣れてきたら、歌いながら弾いてみましょう。
黙って弾くときと、歌いながら弾くときでは、指に集中できない分、歌いながら弾くときの方が難しいです。
ですが、実際に保育現場でピアノを弾くときは、鍵盤ばかり見て弾くわけにはいきません。
子どもの様子がわからないですし、子どもたちも先生の顔が見えないと、楽しく歌えないでしょう。
子どもたちの方を見ながら笑顔で伴奏をすることで、子どもたちの歌を引き出し、歌う楽しさを伝えられます。
ゆっくりと片手でもいいので、鍵盤を見ず、前や横を向いて歌いながら弾く練習もしておくことをおすすめします。
自分の弾き歌いを動画に撮ってみる
ある程度弾き歌いができるようになったら、自分が弾き歌いをしている様子を動画に撮ってみましょう。
動画で客観的に見てみることで、自分が弾き歌いをしているときには気がつかなかった「テンポが速すぎる(遅すぎる)」「笑顔で歌えていない(表情が固い)」「歌声が小さい(聞こえにくい)」ということに気づけます。
また「動画を撮る」ということで緊張感が生まれ、実際に子どもたちの前で弾くときのことを想像しながら練習できるのでおすすめです。
まとめ
ピアノが苦手な人にとっては、保育士試験でもピアノを弾かずにすませたいものです。
ですが少しずつ練習して上達すれば自信にもつながりますし、保育園でピアノを弾くことになっても緊張せず、伴奏をしながら子どもたちと楽しく歌えるようになるでしょう。
ピアノスキルを身につけることで就職の幅も広がりますので、この機会に練習を始めてみてはいかがでしょうか。
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