手ぶら登園保育コラム

保育園の運営に役立つ情報を発信

保育園で行う散歩のねらいは?園外で行う際の注意点含め解説

園児をお散歩に連れて行くのにはどのようなメリットがあるのでしょうか?一見園庭で遊ばせるのと変わらないように思えますが、実はお散歩だけでしか得られない効果もたくさんあるのです。

お散歩のねらいをきちんと理解し、トラブルなく安全にお散歩を行う方法を知っておきましょう。

保育園のお散歩のねらい

お散歩には以下のような効果があります。

  • 園外で季節や自然を感じる
  • 思い切り身体を動かして遊ぶ
  • 気分転換をする
  • 地域の人や環境とふれあう
  • 交通ルールを理解する
  • 社会性を身につける

園外で季節や自然を感じる

お散歩をすることで、子どもたちの感受性を育めます。

土手に咲いている草木の匂いや川の流れ、鳥の鳴き声など、あらゆる角度から五感が刺激されることにより、さまざまなことに興味をもつきっかけとなります。

お散歩に出かけることで、保育園の中では気づけなかったたくさんの発見と出会えます。

思い切り体を動かして遊ぶ

園庭よりも広い空間でのびのびと遊ぶことにより、生活習慣を整えられます。

広い空間で遊ぶことで体力がつくだけでなく、食欲増進や睡眠の質向上、そしてストレス発散など、体だけでなく心の健康を整える役割もあります。

地域の人や環境とふれあう

お散歩が地域の人や自分が育った環境に親しみを持つことにつながります。お散歩中に地域の方とすれ違ったり、町の変化に気づくことが多くあります。

そのときに、子どもは挨拶の大切さや故郷のぬくもりを再認識できます。お散歩は子どもたちの心の発達や、コミュニケーション能力の向上に役立つでしょう。

気分転換をする

広々とした空間で開放感を味わい、気持ちをスッキリさせられます。子どもたちも、大人と同じように集団生活ではストレスを抱えるものです。

息が詰まりそうな空間から開放されていつもと違った空気の匂いを味わったり、自然と光で溢れた空間に体を委ねたりすることで心をリフレッシュできます。

交通ルールを勉強する

安全に道路を歩くためにも、交通ルールは繰り返し伝えていくことが重要です。

警察庁交通局が発表した「平成29年中の交通事故の発生状況」では、5~9歳児の歩行中の事故発生率がほかの年齢層よりも多いことが明らかになりました

子どもの交通事故をなくすためにも、幼いうちからの交通ルールの教育は欠かせません。

信号が赤や黄色のときは止まる、青のときは渡るなど、カンタンな交通ルールは乳児クラスのうちから繰り返し伝えていきます。

横断歩道は左右を確認してから手を挙げて渡ったり、歩道を歩くときはできるだけ車道から離れたりなどの動作をお散歩しながら確認し、子どもたちの事故を未然に防げるように教育します。

社会性を身につける

集団で歩くことで協調性が身につきます。

子どもは大人と一対一で手をつなぐことが多いですが、お散歩中は子ども同士で手をつないだり、列になって歩いたりします。

そのため、「お友達のペースに合わせて歩く」「前後の間隔を保つ」など、後ろを歩いてるお友達や、自分より幼い子への心遣いを覚えるきっかけになります。

お散歩を通じて、集団で行動するときのルールを覚えられるのです。

お散歩で必要な配慮

事故やトラブルなく安全に保育園まで帰るためには、お散歩前からお散歩後まで気を抜かずに子どもたちへ配慮することが大事です。

お散歩日前

お散歩コースや目的地など、子どもたちの成長や状態に合わせてお散歩の行く先を計画します。

実際に行き先や道路、遊具の下見をし、危険な箇所やトイレの確認をしておきましょう。

コースや目的地が決まったら、子どもたちに事前に行き先を伝えておき、ドキドキ感やワクワク感を高めておきましょう。

お散歩直前

天気を確認して無理なくお散歩ができるかを判断しましょう。お散歩できそうな天候なら子どもの体調を確認し、出発前に人数確認をします。

列になる場合は、歩くペースや子どもたちの相性を考慮して配置してください。

お散歩中

保育士は最前列、中間、最後尾にそれぞれついて引率します。保育士は横断旗を掲げ、子どもたちが歩いていることを地域の方に示します。
また、交通事故に遭わないように、自動車・自転車・歩行者に常に注意し、声を掛け合いましょう。

横断歩道を渡るときは、子どもたちを急かしてはいけません。青信号が点滅しているときは急いで渡ろうとせず、いったん止まって次の青信号を待ちましょう。
交通量が多い道路や交差点では子どもたちを車道から遠ざけ、保育士が車道側を歩くようにしましょう。

どんなときも子どもたちの様子を確認しながら歩くペースをコントロールします。

目的地についたらまずは人数確認をします。

空き缶やタバコ、危険物を見つけたら誤飲・誤嚥を防ぐためにゴミ袋に拾いましょう。そして、帰園する前にも人数確認を忘れずに行ってください。

お散歩後

園に到着したらもう一度人数確認をします。怪我をした子どもがいる場合は、もう一度処置をしましょう。

お散歩に持っていくもの

子どもたちの怪我やハプニングをサポートするために、道具の準備も念入りに行いましょう。以下に示したもの以外にも、必要だと感じるものがあれば追加してください。

最低限必要なもの

  • 救急セット
  • 敷物
  • 汚れもの袋
  • おむつ
  • タオル
  • ティッシュ
  • スマートフォン
  • 防犯ブザー

遊び道具

  • ボール
  • 砂場道具

お散歩中の事故やトラブルの具体例

お散歩中に実際に起こりうるトラブル例を知り、事前にトラブルを予測しておきましょう。予測ができれば、対処もスムーズになります。

自動車や自転車、歩行者にぶつかる

お散歩中は自転車や歩行者とよくすれ違います。
相手がバランスを崩したり、地面が雨や雪で滑りやすくなっていたりする場合は要注意です。

子どもがはしゃいで車道に飛び出す危険性もあります。常に周囲に目を向けて危険がないか確認しましょう。

転んでけがをする

歩き慣れていない場所では子どもはよく転びます。とくに、ブロックのひび割れや段差は小さくても気づきにくく、転ぶこともあるので注意が必要です。

また、歩いてるときだけでなく、遊具で遊んでいるときに指を挟んだり転落したりすることもあります。

歩行中だけでなく遊んでいるときも転落の可能性があるので、遊具で遊んでいる子どもたちからも注意を逸らさないようにしましょう。

熱中症・日焼け・虫刺され

お散歩に行くときは体調不良や怪我など、注意すべきことをあらかじめ教えておくのも大事なことです。

夏場は気温が高く、紫外線の量も多いので、熱中症や日焼けの危険があります。お散歩中もこまめに水分補給するように声をかけましょう。

また、蚊や蜂、毛虫がいそうな場所には近づかないように子どもたちに注意しましょう。蚊取り線香や虫除けスプレー、日焼け止めなどをあらかじめ用意しておくと便利です。

事前に注意喚起したり対処法を調べておいて、子どもたちを危険から守れるようにしましょう。

まとめ

保育中のお散歩は子どもたちにとって大切な体験の一つです。

自然を感じながら友達と思い切り遊ぶことは、大人になってからではなかなか体験できません。子どもの頃の記憶が、大人になってからの支えになることもあります。

子どもたちの安全に気をつけながら、たくさんの思い出を作りましょう!

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