手ぶら登園保育コラム

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保育園で発表会を行うねらいとは?準備の流れやプログラムも紹介

保育に関わるにあたり「生活発表会は何のためにあるの?」「子どもたちや保護者に喜ばれる発表会にしたい」と考える人も多いのではないでしょうか。発表会は、毎日の保育内容を保護者に見てもらう貴重な機会です。

そこで今回は、保育園で行う発表会について、ねらいと準備の流れを解説します。年齢別のおすすめプログラムもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

保育園で行う発表会とは?

一口に発表会と言っても、保育園によって、「生活発表会」や「お遊戯会」と名称が変わります。1年間の成長を発表する場として、毎年2~3月に行われ、歌やダンス、劇など年齢に応じたプログラムを用意するのが一般的です。

保育園での子どもの様子を普段じっくりと見ることができない保護者は、発表会をとても楽しみにしています。子どもたちも、大好きな保護者に見てもらうため、練習に気合が入ることでしょう。

保育者にとっても保護者と同様に、子どもたちの成長を感じられる重要なイベントです。

保育園で発表会を行うねらい

なぜ保育園では毎年欠かさず発表会を行う園が多いのでしょうか?ここからは、1年に1度発表会を行うねらいについて詳しく解説します。

成長した姿を見せる

子どもの成長した姿を、いつも仕事や家事、子育てを頑張っている保護者に見せることが、発表会の一番のねらいです。

子どもの成長はあっという間。たった1年でも、できなかったことができるようになります。家庭ではできなかったことも、保育園に通うことで、保育士から学んだり友達と関わったりしてできるようになっているのです。

表現力が豊かになる

発表会では、歌ったり役になりきったりすることを通して、子どもの表現力を養えます。

声の大きさや表情、体の動きなど、赤ちゃんの頃よりも表現できることが圧倒的に増えているはずです。

成長するにつれて、楽しいという気持ちだけでなく、悲しい、怒り、面白いといった感情もコントロールできるようになります。表現力を引き出す遊びを考えるのは保育士です。

日頃の保育の積み重ねが発表会ということを忘れないようにしましょう。

達成感を得られる

発表会に向けて、子どもたちは普段の保育内容にプラスして練習を行っています。約1ヶ月の練習を乗り越え、当日を迎える子どもたち。

いつもと違う雰囲気、場所、人の中で発表した後の達成感は大きいでしょう。大きな拍手と歓声を受けて、「頑張って良かった」「次も頑張ろう」という気持ちになるはずです。

協調性が培われる

歌やダンスなど、発表会では他の子と協力して行う部分がたくさんあります。最初は自分のやりたいことを思うがままにやってきた子どもたちですが、大きくなるにつれて、友達や先生と一緒に発表するという協調性が培われるでしょう。

保育園の発表会では、年齢が上がるにつれて、協調性を求められるプログラムが多く組み込まる傾向にあります。

保育園で行う発表会の準備の流れ

大きなイベントである発表会を成功させるために、保育士の準備は2~3ヶ月前から始まります。しかし、実際に子どもたちに教えるのは1ヶ月ほど前からです。

好奇心旺盛な子どもは集中力が継続しにくく、長期間練習すると飽きてしまうので、短期間で練習します。

以下に、発表会までの大まかな準備の流れをまとめました。

  • プログラムを考える
  • 当日までのスケジュールを組む
  • 保育士で子どもの配役を決める
  • 衣装や小道具の準備をする
  • 大道具や背景の準備をする
  • 子どもたちに教える、練習をする
  • 当日の会場準備をする

子どもたちがメインの発表会ですが、保育士だけの出し物がある場合もあります。その際は、保育士のみの練習時間の確保もできるよう、スケジュールは余裕を持って組みましょう。

保育士の負担が大きすぎて、体調を崩しては本末転倒です。園内の保育士全員で協力して準備を進めていきましょう。

年齢別!発表会におすすめのプログラム

子どもの年齢によってできることは違うため、発表会のプログラムも年齢に合ったものを選ぶことが大切です。子どもたちに無理をさせたり、頑張ったのにできないという状況を作ったりしないよう、最適なプログラムを考えましょう。

0~1歳:お名前呼び

0~1歳児の場合、可愛い衣装を着てステージ上に出てくるだけでも、会場が盛り上がります。名前を呼んだら笑顔で反応してくれるよう、日頃から笑顔で接しましょう。

お名前呼びの練習は、一度呼んだだけでは成功しないことも多いです。根気よく「〇〇ちゃん!」と呼び、子どもの腕を持って「はーい!」と動かしてあげてください。

また、BGMに合わせてゆらゆらと体を動かすだけでも可愛いらしいです。

この年齢はまだできることが少ないため、何かに挑戦するというよりは、普段の生活を見てもらうことを重視します。可愛い笑顔を引き出せたら、発表会は大成功と言えるでしょう。

2歳:手遊び歌

2歳児は環境が変わると不安になり、固まったり泣いたりすることがあります。小さな変化にも敏感になるため、発表会用に新しい歌を用意するのではなく、慣れ親しんだいつもの歌がおすすめです。

当日泣き出してしまう子どもがいても、保育士は慌てずに対応しましょう。慌ててしまうと、他の子どもたちにも保育士の不安が伝染してしまいます。

まだ1人でできない子どもも多いので、保育士がフォローしながら、発表準備を進めていってください。手遊び歌はゆっくりめのテンポで、みんながついていけるものを選びましょう。

3歳:歌やダンス

保育士の歌やダンスを見て覚えて、発表できるようになる3歳児。3歳になると、ステージ上に立っても堂々とできる子どもが増えてきます。

ただし、人見知りなどがある場合は、慣れるのに時間がかかることもあるでしょう。ひとりひとりの様子を確認しながら、無理なく取り組めるようにしましょう。

いろいろなことに興味がある3歳児は、まとめる側としては大変に感じるかもしれません。

同じ3歳でも月齢によってできるできないがあるので、早生まれの子どもでもできるようなプログラムを選びましょう。

4歳:ダンスや劇

4歳児は、3歳児よりもクオリティの高いダンスや劇ができるようになります。複雑でないシンプルな話や振り付けのものが良いでしょう。

4歳になると、去年の発表会の様子を覚えている子どもも多いです。去年大きな歓声や拍手をもらって嬉しかった子どもは、より一層練習に力を入れるでしょう。

終わった後の達成感を味わえるのも4歳児ぐらいからです。発表会後は、友達や保育士と喜びを分かち合うこともできます。

5歳:演奏、オペレッタ

5歳児になると、子どもだけの演奏やパートを分けての合唱、ストーリー性のあるオペレッタなどができるようになります。個人の発表というよりは、友達と協力して発表する意味合いが強いです。

みんなと一緒に成し遂げるという体験をとおして、協調性も養われます。

まとめ

1年の集大成とも言える保育園の発表会。準備や練習時間の確保が大変だったり、当日もハプニングがあったりと、保育士にとっては負担が大きいですが、その分達成感も大きく感じられるでしょう。

園長は、保育士同士の連携がきちんとできているか、無理をしすぎている人はいないかなど、日頃からよく見ておくことが大切です。保育士も子どもたちも健康第一です。無理をしすぎないよう発表会を楽しみましょう。

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