手ぶら登園保育コラム

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保育をもっと楽しく!ぬりえ遊びのねらいと注意点を紹介

保育を行う際に「ぬりえ遊びにはどんなねらいがあるんだろう?」「準備をするときや実際に行うときに気をつけるべきことは?」と疑問を感じることがあるでしょう。

ぬりえは、子どもたちの想像力や色彩感覚を向上させるために欠かせない遊びです。

今回は、保育現場でぬりえ遊びを行うねらいと注意点についてまとめて解説します。ぬりえ遊びは室内でできるので、雨の日の遊びとして提案してみるのも良いでしょう。

保育現場でぬりえを行う7つのねらい

単純に塗って楽しむだけだと思われがちなぬりえ。しかし、保育の一環として行うぬりえ遊びにはさまざまなねらいがあります。

最初に、保育現場でぬりえを行うねらいを7つに分けてご紹介します。ぬりえ遊びを積極的に取り入れて、子どもの成長を引き出していきましょう。

色彩感覚を養う

ぬりえを行うねらいの1つは、色彩感覚を養うことです。子どもたちは、さまざまな色を実際に塗ってみて「赤はこの色」「青はこの色」と、色の違いを識別できるようになります。

目で見ただけでは覚えにくいことも、自分でやってみると情報が入りやすくなるからです。

子どものころは、原色から優先的に覚えていくと良いといわれています。原色からスタートして、徐々に「白と赤を混ぜてピンク」など、混ぜた色を発見できるようにしましょう。

色彩感覚を養うことで、信号やトイレの色の違いを覚えるなど、生活に必要な知識が身についてきます。

手先が器用になる

色鉛筆やクレヨンを持って色を塗る作業をとおして、手先が器用になります。使う道具によって太さや長さ、硬さが違い、持ち方も変わってくるでしょう。

また持つだけでなく、細かい部分に色を塗る動作ができるようになることも、ぬりえのねらいです。

年齢が低い子どもたちは道具をぎゅっと握りしめて掴みますが、大きくなるにつれて、きちんとした持ち方ができるようになります。

想像力がつく

さまざまな色に触れることで、子どもたちは「この色で塗ったらどんな感じになるだろう」「この色とこの色を混ぜたらどんな色になるだろう」と想像を膨らませることができます。

大人になると、「このキャラクターは黄色だから黄色を塗る」といった風に考えが固まりがちです。しかし子どもたちには固定概念がないため、大人が思いもよらなかった色を塗ることもあるでしょう。

子どもの数だけ正解があります。一人ひとりの個性を伸ばしていってください。

集中力が高まる

ぬりえ遊びは、なるべく線からはみ出さないようにと真剣に作業をすることで、集中力が高まります。ぬりえを始めると、今まで喋っていた子どもがピタッと無言になることも。

また、決められた時間内に完成させるという目標があれば、子どもたちはさらに集中して取り組むことが可能です。塗る作業やどの色にしようか悩む過程を経て、ぬりえは子どもたちの集中力を養ってくれます。

達成感を味わえる

保育の時間は限られており、もちろんぬりえの時間もあらかじめ決められています。自分のイメージした絵を時間内に完成させる達成感を味わえるのも、ぬりえ遊びのメリットの1つです。

大人から見るとただの遊びでも、塗っている子どもたちはいつも真剣です。小さなことでも達成感を味わうことで、また挑戦しようという前向きな気持ちになれます。

自己肯定感が上がる

完成したぬりえを他の子の前で発表したり、保育士から直接「すごいね」「上手だね」と褒められたりすることで、子ども自身の自己肯定感が上がります。

積極的に声かけをして、「どこを頑張ったの?」などと聞くことで、子どもは得意そうに頑張ったポイントを話してくれるでしょう。

自分で考え、集中して取り組んだことを褒められるのは誰でも嬉しいです。どんな小さなことでも良いので、たくさん褒めて、子どもたちの自己肯定感を上げることを意識しましょう。

保育現場でぬりえを行うときの注意点

ぬりえは子どもたちの成長にさまざまな良い影響を与えてくれますが、保育園で行う際にはいくつか注意点もあります。せっかくの子どもたちの成長や学びを妨げないためにも、しっかりとチェックしてぬりえを楽しみましょう。

はみ出しても怒らない

ぬりえをしていると、中には色が枠からはみ出してしまう子どももいます。しかしぬりえでは、枠からはみ出しても怒らないことが大切です。

特に小さい子どもたちは、最初から綺麗に塗ることができなくて当たり前です。色鉛筆を持って動かしているだけでも成長しています。低年齢の子どもたちの場合、最初は線を気にせず、殴り書きをするのも良いでしょう。

塗り方を否定しない

アニメのキャラクターや食べ物など、日常にはあらかじめ決まった色があります。しかし、子どもたちは自分の考えた色を塗るため、現実とは違う色を塗ることも多いです。

その際「その色は違うよ」と、選んだ色や塗り方を否定しないように気をつけましょう。

ぬりえは、子どもたちの想像力を伸ばすことを目的の1つとして行っている遊びです。伸びしろがたくさんある子どもの想像力を潰さないよう、声かけには注意しましょう。

時間を決める

ぬりえをするときは、終わり時間をきちんと決めましょう。子どもの集中力は大人よりも圧倒的に短いです。そのため、ダラダラと続けていると、時間が過ぎるばかりでいつまでも完成しないことも。

決められた時間の中で作品を完成させるには、すべて塗り終わるようなぬりえの課題をあらかじめ選ぶことも大切です。

早く終わってしまったり、逆にまったく終わらなかったりすると、子どもたちは満足できないまま活動を終えてしまいます。

「ぬりえはもういいや」と、ネガティブなイメージを持つ子どもも出てくるでしょう。集中してすてきな作品を作るためにも、時間と作業量をしっかりと見極めてぬりえを取り入れましょう。

汚れても良い服装で行う

子どもたちは、色鉛筆やクレヨンなどを手で直接掴んで塗るので、着ている服が汚れる可能性が高いです。道具をしっかりと掴んでいても落としてしまうことが多いため、最初から汚れても良い服装で行いましょう。

汚れる場所は、洋服や肌だけとは限りません。保育室の机や椅子、床を汚す可能性も高いので、ぬりえ中は椅子の下に大きめの紙を敷くなど汚れないための工夫をしましょう。

また現在は、水で流せる色鉛筆やクレヨンも販売されているので、興味がある場合はぜひ試してみてください。

保育士も一緒に楽しむ

保育士は子どもたちの補助をメインに行いますが、ただ作業を見守るだけでなく、子どもたちと一緒に楽しむことが大切です。余裕があれば、保育士も自分用にぬりえを用意して、自分の好きな色を塗ってみてください。

保育士の綺麗な塗り方を見て、まねをする子どもも出てくるでしょう。単純作業でも楽しそうにやっているだけで、子どもたちも興味を持つようになります。また、大人のまねをすることで、子どもたちの能力向上にもつながります。

まとめ

単純に好きな色を塗るだけだと思われがちなぬりえですが、実は子どもの成長につながるねらいがたくさんあります。ぬりえをとおして、小さいうちから色彩感覚や手先の器用さ、想像力、集中力を高めていきましょう。

子どもの頃にたくさんの色を知ることで、周りにあるすべての色に興味を持ってくれます。

色彩感覚は養っておいて損はありません。また、実際にぬりえを行うときには、今回ご紹介した注意点をしっかりと押さえて、スムーズに作業ができるよう工夫しましょう。

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