手ぶら登園保育コラム

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保育士もうつ病になるの?うつ病の原因と対処法をご紹介!

保育園を運営するにあたり「もしかしたら保育士がうつ病かもしれない…」と思うことはありませんか?保育士と聞くと、子どもたちと元気に遊んでいる姿が思い浮かぶ方も多いはずです。

ではなぜ、保育士がうつ病になってしまうのでしょうか。

今回は、保育士がうつ病になる原因と対策をご紹介します。原因と対策を押さえて、保育士が健康に働き続けられる園の環境作りに活かしましょう。

うつ病とは

うつ病とは、さまざまな原因が重なって、何をしていても心身ともに落ち込んでしまう状態になることです。

通常であれば、つらいことがあっても自分で乗り越え、また元気な状態に戻ります。しかしうつ病の場合は、落ち込んだ状態が2週間以上続き、自分の力だけでは気分が戻らなくなってしまうことが特徴です。

頑張り屋で真面目、責任感が強く優秀な人ほど、うつ病になりやすい傾向にあります。うつ病になったときに見られやすい症状は、以下のとおりです。

  • 食欲の低下
  • 眠れない
  • 体がだるい
  • 気分が落ち込む
  • 性欲の低下
  • 何をしても楽しめない
  • 死にたくなる

保育士がこのような症状に当てはまる場合、園長やオーナーは注意深く様子を見る必要があります。

うつ病と適応障害の違い

うつ病と似た症状が出る「適応障害」という病気もあります。ただしうつ病とは違い、適応障害の場合、自分がやりたいことは純粋に楽しめることが特徴です。

症状はうつ病と似ていますが、落ち込んでいる原因がはっきりしているため、対策をすれば症状はおさまりやすいと言えます。

しかし、原因がわかっていても改善されない場合は、うつ病に発展する可能性もあるため注意が必要です。

保育士がうつ病になる原因

うつ病になった保育士は、「まさか自分がうつ病になるとは思わなかった」と言います。

憧れの職業に就けたはずの保育士がなぜうつ病になってしまうのでしょうか。ここからは、保育士がうつ病になる原因をご紹介します。

命を預かっている責任が重い

首の座っていない乳幼児から興味があるものにすぐに飛びつく5歳児まで、1人として同じ子どもはいません。大切な子どもたちの命を預かっているという責任を重く感じてしまい、ストレスを溜める保育士も多いです。

特に大学を卒業したばかりの新人保育士にとっては、プレッシャーが大きすぎて、楽しむ気持ちを忘れるなんてことも。保育士はやりがいのある仕事ですが、同時に責任が重くのしかかってしまうため、耐えきれない人も出てきます。

人間関係のストレスがある

保育現場では男性保育士も少しずつ増えてきていますが、まだまだ保育士は女性が圧倒的に多いです。女性同士でのいざこざや、保護者との人間関係のストレスが溜まってうつ病になるケースもよく見られます。

子どもの成長を見守るため、一度クラスや担当が決まると簡単には変えられません。居心地の悪い環境でも仕事を続けなければならないため、ストレスが大きくなります。

休む暇がない

育児経験のある人は特に気持ちがわかると思いますが、子どもと1日中一緒にいると目が離せず、休む暇がありません。保育になると、性格や行動の違う複数の子どもを受け持つことになるため、より一層忙しくなります。

また、保育士は保育に加えて、製作物の準備や報告書の作成など多岐に渡る仕事をこなさなくてはなりません。人手不足の問題もあり、なかなかまとまった休みがなく心身ともに疲れ切ってしまう人もいるでしょう。

中でも真面目な性格の人は、常に子どもたちや身の回りの仕事のことを考えてしまい、家に帰ってもゆっくり休めなくなります。

保育方針が合っていない

多くの保育士は、保育園を決める際に保育方針の確認をしますが、実際に入ってみると違和感を感じることもあります。保育方針が合っておらず、やりたい保育ができなければストレスが溜まるばかりでしょう。

保育園も保育士も子どものことを思って方針を決めていますが、向かう方向性にずれが生じると、お互い仕事をしづらくなることも。

保育士を雇うときは、本当に園の方針に合っているか、きちんとすり合わせを行いましょう。お互いのためにも、最初にきちんと話し合うことが大切です。

保育士がうつ病かなと感じたら

保育士自身がうつ病と気づいていなくても、周りから見ておかしいなと感じることがあります。働き始めた頃よりも表情や動き、声のトーン、仕事のスピードなどに異変を感じたら、早急に対処しましょう。

本人が「大丈夫」「元気だから」と言っていても、気にかけてあげてください。ここでは、保育士がうつ病かもしれないと感じたときの対処法をご紹介します。

メンタルチェックを受ける

保育士がうつ病かなと感じたら、まずはメンタルチェックを受けてもらいましょう。今では、ネットで検索するだけでも簡単に診断を受けることができます。診断は無料のところが多いので、気軽に受けてもらってください。

メンタルチェックではいくつか質問が出てきますが、あまり悩まずに直感でチェックしてもらいます。結果が出たら、今後の対処法を一緒に考えてあげてください。

気分が落ち込んでいる保育士を責めず、丁寧に話を聞くことが大切です。

信頼できる人に相談をする

保育士にうつ病の兆候が見られたら、信頼できる人に相談をするよう促してください。信頼できる人は、職場関係者だけとは限りません。保育士本人とも話して、両親や親友など、その人のことをよく知っている人に相談しましょう。

もちろん、保育士本人が心を開けるのであれば、園長やオーナーといった立場の人が親身に話を聞いてあげるのもおすすめです。

医療機関を受診する

心療内科や心療クリニック、精神科などの医療機関を受診するよう勧めてください。本人ははっきりとした診断を受けるのが怖いと感じるかもしれませんが、相手はプロです。

知らない人にすべてをさらけ出し、話すことで、心の奥にしまっていた不安を吐き出すことができるかもしれません。何より、状態を把握せずにそのまま働き続けると、さらに症状が悪化するリスクもあります。

保育士のシフトを調整したり近くの病院リストを準備したりして、受診するよう促してみてください。

保育士がうつ病と診断されたら

保育園で働く保育士がうつ病と診断されたらどうすれば良いのでしょうか。最後に、保育士がうつ病と診断されたときの対処法をご紹介します。

休職・退職する

うつ病と診断されたら、基本的にそのまま仕事を継続することはできません。

しかし、症状の程度によってはそのまま継続する場合もあります。症状にもよるので、病院や園と相談をして、継続するか休職や退職をするか検討しましょう。

うつ病になった本人は迷惑がかかる、早く復帰しなくてはと焦りがちですが、まずは体を一番に考えてゆっくりと休むことが大切です。

うつ病と診断されたにもかかわらず働き続けてしまうと、症状の悪化や子どもへの悪影響、職場の負担が大きくなるなど、誰にとっても良いことはありません。

今後の働き方を考える

元気になり復帰したとしても、うつになった原因が取り除かれなければまた同じことを繰り返す可能性があります。そのため一度、時間があるときに保育士の今後の働き方を考えてみましょう。

保育士=保育園という働き方だけではありません。他の働き方も探して、その人に合った職場を勧めてください。結果的に保育園から離れることになっても、その人の人生です。新しい人生を楽しめるよう、笑顔で送り出しましょう。

やりたいことをする

うつ病になった保育士は、今まで保育園や子どもたち、保護者優先になっていて、自分のやりたいことを後回しにしてきたという人も多いです。ました。その分、体調が戻らない間はその人のやりたいことをする時間に充ててください。

自由気ままにやりたいことをすることで、気分も少しずつ回復してくるでしょう。

まとめ

明るく元気な保育士でも、うつ病になることがあります。うつ病は、完治まで時間がかかる病気です。早めに発見して、ゆっくりと心身を休ませる必要があります。

保育士の様子がおかしいと感じたら、責めたり無理に働かせたりせず、注意深く様子を見守り、必要であれば受診や休職を勧めるといった対処をしましょう。また保育園として、保育士が働きやすい環境を整えることも大切です。

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