手ぶら登園保育コラム

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保育園で人気の魚釣り遊びとは?事前導入や養われる力も解説

子どもたちが大好きな魚釣り遊び。魚釣り遊びには、場所や天気に左右されず、子どもの年齢に合わせて遊べるというメリットがあります。夏場なら、水に因んだ遊びとしても楽しめるのではないでしょうか。

今回は、保育園での魚釣り遊びの具体例やおすすめの導入方法を年齢別に紹介。さらに、魚釣りで養われる力についても解説します。

保育園で人気の魚釣り遊びとは?

保育園で子どもたちに大人気の魚釣り遊びについて、具体例とあわせてご紹介します。

魚釣り遊びって何?

魚釣り遊びとは、魚や釣りざおを手作りし、擬似的に釣りを楽しむ遊びです。身近な材料で作れる手軽さに加え、発達段階に合わせた難易度で楽しめるため、子どもたちの遊びの幅を広げられます。

魚釣りをとおして、子どもたちに魚の種類を教えることができますし、オリジナルの魚を工作するのも面白いでしょう。また、遊びへのかかわり方や釣り方から、それぞれの性格や個性を感じ取ることができます。

魚釣り遊びの具体例を紹介

インターネットで動画などを検索すると、保育園でも楽しめるさまざまな魚釣り遊びを探せます。ここでは、乳幼児から年長さんまで幅広く遊べるように、魚釣り遊びの具体例を年齢別に紹介します。

1~2歳児向けの魚釣り遊び

手先が発達しきっていない1~2歳児向けの魚釣り遊びでは、釣りざおを筒にすることで,
磁石をしっかりと魚に近づけられます。カラフルな魚を用意するなど、釣りを楽しむことを重視すると良いでしょう。

2~3歳児向けの魚釣り遊び

2~3歳児向けの魚釣り遊びでは、折り紙や紙コップなどを利用して工作から始めると、たくさんの魚を作れますし、より楽しめます。難しい場合は、保育士が準備した素材にシールを貼ってもらうだけでも十分です。

釣りざおは、磁石やガムテープを利用して、発達段階に合わせた釣りやすさにするのがおすすめです。

4歳児以上向けの魚釣り遊び

4歳児以上の魚釣り遊びでは、釣りざおを引っ掛けるタイプにすると、難易度も上がって本格的です。釣り針にはモールやクリップを使用します。釣り針の大きさや角度、魚の口になる部分の広さを変えて、釣りやすさを調節しましょう。

魚釣り遊びの事前の導入

遊びを始める前には、子どもたちの気持ちを切り替え、好奇心を引き出すきっかけ作りが必要です。ここからは、魚釣り遊びの導入方法を年齢別に紹介します。

手遊び

手遊びは、歌やリズムに合わせて手や体を動かす遊びです。子どもたちの興味を引く効果があり、道具が必要ないためすぐに始められます。魚や魚釣りに関する手遊びを3つ見ていきましょう。

魚がはねて(1~3歳児向け)

魚に関するものの中では、最も有名な手遊びです。魚がはねて体にくっつくと、身近な道具に変化します。ピューンという効果音が子どもに大受けすること間違いなし。

子どもの年齢や活動に合わせて、歌詞を自由にアレンジできるのもおすすめな理由です。

いわしのひらき(全年齢対象)

指が増えるごとにいわしやニシン、サンマなどさまざまな魚が登場する手遊びです。「ズンズンチャッチャッ~」という独特なリズムと、波を表す動きで子どもたちはノリノリになるはず。

さかなつり(全年齢対象)

リズムに合わせていろいろな魚を釣り上げる手遊び歌で、魚釣り遊びへの興味を引き出すにはぴったりです。魚釣り遊びに使う魚の絵を見せながら、手遊びをするのもおすすめ。

クイズ的な要素もあるので、魚が釣れる部分では保育士の表現力も試されます。クジラなどの大きな魚を釣り上げる際には、みんなで協力して「えい!」と声をそろえれば盛り上がるでしょう。

絵本

導入として絵本の読み聞かせを行うと、子どもたちの集中力が高まり、魚釣り遊びを始める環境を作りやすくなります。本来の目的は魚釣り遊びなので、長すぎる絵本は避け、年齢と活動内容に合ったお話を選びましょう。

にじいろのさかな(対象年齢:3歳以上)

「にじうお」という虹色のうろこを持つ、世界一きれいな魚が主人公で、分かち合うことの大切さを描いた絵本です。「にじうお」の体がキラキラと装飾され、とてもきれいに描かれているため、子どもたちの興味を引いてくれるでしょう。

にじいろのさかな うみのそこのぼうけん(対象年齢:3歳以上)

先ほど紹介した「にじいろのさかな」の続編です。落としてしまった1枚だけのキラキラうろこを、深い海の底へ探しに行くお話で、勇気を出して冒険するワクワクを「にじうお」と一緒に楽しめます。

おさかなちゃんのあのね、ママ(対象年齢:0~2歳)

主人公のおさかなちゃんが、今日あった出来事をママに語りだす絵本です。黒い背景に海の生き物たちがカラフルに描かれています。おさかなちゃんのお話は、ほかにも出版されているので、シリーズでそろえてもいいかもしれません。

魚釣り遊びで養われる5つの力

子どもたちの活動を考えるには、その遊びで養われる力を意識することが大切です。最後に、魚釣りで養われる5つの力について詳しく見ていきましょう。

ルールを守る力

ルールを守ることは、集団生活をする上で必要不可欠な学びです。遊びの中で、先生の声掛けや経験を重ねることにより、子どもたちはルールを守れるようになります。例えば、魚釣り遊びには以下のようなルールが考えられます。

  • 魚を釣るときは手を使ってはいけない
  • 池の中に入ってはいけない
  • 順番を守る

3~5歳児では、ほとんどの子が1人で魚釣りができるようになりますが、ルールを守ることで友だちとのかかわり方、一緒に遊ぶことの楽しさを身につけていきます。

作戦を立て実行する力

魚釣りをする際にどの魚を狙い、どうすれば魚を釣ることができるかと作戦を立てて実行する力には、ひらめき力と共通したものがあります。

子どもたちは魚釣りをとおして「自分の考えた作戦が成功する⇒達成感」「自分の考えた作戦が失敗する⇒どうすれば成功するのか試行錯誤する思考(ひらめき)」といった体験ができます。

また「どうやったら釣れると思う?」「こうしたらどうかな?」など、保育士のサポートがあるとより気づきを得やすくなるでしょう。

知識力

魚釣り遊びの中に食卓によく出てくる魚の名前や、タコやイカは墨を吐くなどちょっとした基礎知識を含めると、子どもたちの学びにつながります。

家庭でも「この魚の名前は〇〇だよ!」「タコの足は8本なんだよ!」と覚えたての知識を披露し、家族に褒められることで、さらに興味を持つきっかけになるかもしれません。

集中力

揺れる糸を操り、狙いを定めた魚を釣り上げるにはかなりの集中力が必要です。遊びに対する子どもの集中力は時折大人でも驚くほどですが、その力をより伸ばすことによって、1つのことに集中して成し遂げる力を養えます。

例えば2~3歳児は、指先の機能が発達してくるため、保育士と一緒にしていたことも1人でやりたがる場面が増えてくることが特徴です。

運動能力の項目で後述しますが、指先を使った遊びは脳を刺激するといわれており、集中力の向上にもつながります。

また、自分で魚を釣り上げたという成功体験から達成感が得られ、自信も芽生えるでしょう。

運動能力

手は第二の脳とも呼ばれていて、手先を使った遊びは脳の活性化につながります。魚釣りは釣りざおを握る、魚をつまむ・はなすといった指先を使うことが多い遊びです。

指先をうまく使うことは集中力アップにつながり、脳を広範囲に刺激することから運動能力の向上も期待できます。

出典:まえだ整形外科・手のクリニック:「手外科とは

まとめ

手軽に楽しめる魚釣り遊びには、それぞれの年齢で得られる気づきや達成感など、子どもを育む大切な要素が含まれています。子どもたちが楽しいと感じられるように工夫し、保育にも積極的に魚釣り遊びを取り入れていきましょう。

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