手ぶら登園保育コラム

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保護者支援で円滑な親子関係を築く!保育士にできることとは

保護者支援で円滑な親子関係を築く!保育士にできることとは

保育園では子どもとともに保護者へのサポートも必要だとされてきています。

保護者は保育士と違い、子どもが保育園を卒園した後も子どもの進路の責任を持ち続けるので、育児における負担は想像よりも重たいものになるからです。

保護者支援とはどうすればいいのでしょうか。

保育士による保護者支援とは

保育士が行うべき保護者へのサポートは「育児における保護者の負担を軽減すること」です。

保護者は育児をする上でたくさんのことに悩んでいます。
保護者が悩んでいることを事前に聞き取り、その内容を踏まえたうえで子どもへの接し方を考えましょう。

また、保護者が育児を負担と思わず、楽しく行っていけるようにサポートする必要もあります。

保護者が育児を楽しいと思うようになれば親子の仲も一層深まり、円滑な親子関係を築くお手伝いをすることができます。

保育所保育指針における保護者支援の考え方

保育所保育指針ではもともと「第6章保護者に対する支援」という項目がありましたが、2018年の改定により「子育て支援」に変更されました。

地域の関連機関との連携や、保護者・子どものプライバシーの保護といった事柄についても述べられています。

第4章 子育て支援

保育所における保護者に対する子育て支援は、全ての子どもの健やかな育ちを実現することができるよう、第1章及び第2章等の関連する事項を踏まえ、子どもの育ちを家庭と連携して支援していくとともに、保護者及び地域が有する子育てを自ら実践する力の向上に資するよう、次の事項に留意するものとする。

引用文献:平成29年厚生労働省告示第117号

保護者支援において重要な4つの項目

保育士が保護者をサポートする上で重要な項目は以下の4つです。

  • 専門的な知識や技術を活かし、家庭の保育環境を整える
  • 保育園でみられた子どもたちの成長を保護者に連絡する
  • 保護者の意志を尊重し、円滑なコミュニケーションを取る
  • それぞれの家庭環境を考え、保護者ごとに適した支援を行う 

この4つの項目を行使するときには、上から目線の伝え方はしないように気をつけましょう。

あくまで相談であることを意識し、深入りしすぎないようにしてください。

保護者の負担を減らすために保育士ができること

家庭と保育園で同じ対応をする

子どものしつけがうまくいかないと保護者のストレスを増やしてしまいます。

家庭と保育園の環境をできるだけ同じにすることでしつけを一貫して行うことができ、保護者のストレスを減らすことができます。

保護者から家の中で大切にしているルールを聞き出し、それを保育園でも大切にするようにします。

保護者から共有してもらった内容で子どもの気持ちを聞くべきだと判断したものは子どもからも考えや気持ちを聞き、保護者に伝えましょう。

悩みを抱える保護者の話を聞く

悩みを解決することで保護者の長期的なストレスが軽減されます。

保護者から相談を受けたら解決方法を提案するだけに留め、実行するかどうかの判断は保護者の意思に委ねましょう。

保護者の気持ちを受け止めて、深入りはせずに的確なアドバイスをすることに徹してください。

連絡帳で密にコミュニケーションをとる

家庭での様子を知りたいとき、子どもたちの言語能力が未発達な場合は保護者とのやり取りが重要となります。

連絡帳に記された保護者からのSOSを見逃さないように注意しましょう。

連絡帳などで悩みを相談された際には、文章だけだと保育士と保護者で認識のズレが生じる可能性があるので、お迎えに来たときに直接話すようにしましょう。

外部の専門機関や職員と連携する

的確なアドバイスをしようにも自分一人では提案に迷う場合、外部の専門機関や先輩保育士さんに相談し、連携してサポートにあたるようにしましょう。

保護者からの育児や子どもに関する相談に適切なアドバイスをすることも保育士の重要な役割なので、判断に迷うときは助けを借りましょう。

保護者支援をするうえで保育士が注意すること

保護者をサポートするときに保育士が注意しなければいけないことがあります。

それが以下の5つです。

  • 感情的な伝え方をしない
  • 保護者を責めない
  • 命令ではなく提案をする姿勢を崩さない
  • 伝えるべきことはきちんと伝える
  • 秘密は絶対に漏らさない

これを犯してしまうと信頼関係が崩れたり、子どもを預けたくないと思われる可能性があります。

十分気をつけてください。

感情的な伝え方をしない

保護者は悩んだ末に保育士に相談しています。

そんな保育士が保護者の気持ちを理解せずに感情的な態度をとってしまうと、保護者は追い詰められ、余計ストレスを溜め込んでしまいます。

とくに子どもをかわいそうと思って保護者を叱るのは裏目に出てしまうケースが多いので気をつけましょう。

保護者を責めない

保護者は日々の生活に翻弄されながらも必死に育児を頑張っています。

そんな保護者を責めるということは保護者の頑張りを否定するということです。

保護者の気持ちに寄り添う姿勢を見せ、一緒に頑張っていきたいという意思を伝えましょう。

命令ではなく提案をする姿勢を崩さない

保護者が間違っていると感じたときはきちんと伝え、解決策の提案をしましょう。

そしてその提案を受け入れるか否かの判断は保護者に任せます。
育児をしているのは保育士ではなく保護者であることを混合しないようにしましょう。

保護者の判断を聞いたあとは保護者へ家庭と保育園で同じ対応をすることを確認し、保護者が安心できるように配慮します。

保育士は命令をするのではなく、あくまでサポートに徹します。

伝えるべきことはきちんと伝える

保護者の気持ちに寄り添いすぎると感情に引きずられ、なにも提案できなくなってしまいます。

保育士はサポートに徹しつつも的確なアドバイスをしなければいけません。

センターや病院などで治療や診断を勧める必要がある場合はしっかりと勧めましょう。

秘密は絶対に漏らさない

保護者が保育士に相談してくれるのは信頼してくれているからです。

信頼関係は個人情報が守られているという前提の上に成り立っています。
保育士は保護者の相談から知り得た情報を決して漏らしてはいけません。

ただし、虐待の通告義務は守秘義務より優先されます。

まとめ

保護者支援は保護者をサポートする大切な仕事です。
そのねらいは円滑な親子関係を築くことにあります。

もし保護者の判断が子どもの気持ちに沿わないものだとしたら、子どもの気持ちを代弁してみることも大切です。

保護者の目を必要以上に怯えず、保護者と子どもの両方がいい状態になるような提案を続け、幸せな家庭を増やすお手伝いをしていきましょう。

保育士はその役割を担うことができます。

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