手ぶら登園保育コラム

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子どもを落ち着かせる保育とは?落ち着かない原因と対処方法を紹介

「走らないで!」「何度言ったらわかるの?」このようについつい注意をしてしまうことはありませんか?いつまでも走り回っている子どもや、声をかけても落ち着きがない子どもはどの保育園にも一定数います。

そんなとき、子どもをどのように落ち着かせれば良いか悩むことがあるでしょう。そこでこの記事では、子どもが落ち着かない原因と落ち着かせる方法をご紹介します。

経営者や園長はしっかりと現場にも顔を出して、保育士の対応方法に問題がないかどうかを確認しましょう。

子どもが落ち着かない原因とは?

子どもが落ち着かないのには必ず理由があります。子どもは上手く気持ちを言葉にすることができず、行動で示すようになるからです。まだまだ成長途中の子どもは、伝えたくても言葉で伝えられない場合があると思っておきましょう。

ここからは、子どもが落ち着かない原因をご紹介します。何度もその場で叱るのではなく、様子を見てしっかりと原因を見つけることが大切です。

単純にやりたいことをやっているから

落ち着きなく走り回っている子どもは、単純に今やりたいことをやっているだけの場合があります。そのため、走り回るのをやめなさいと声をかけても聞きません。

保育士が示している遊びや物事など、他のことには興味がなく、体を動かして走り回りたいと思っていることも多いです。声をかけても聞かない場合は、好きなだけ走り回らせることで満足して落ち着くことがあります。

広い範囲を走り回って危ないと感じるときは、その場で駆け足する遊びの流れにもっていくと良いでしょう。

大好きな両親と離れて不安だから

保育園に慣れていないころは、大好きな両親と離れて不安になり、泣いてばかりいる子どももいます。泣き止んだとしても周囲を気にして、落ち着きがなくなることもあるでしょう。

生まれてからずっと一緒にいた両親と離ればなれになるのは、誰でも不安になります。そのため保育士として、保育園での生活を楽しめるような声かけをすることが大切です。

保育園を安心できる空間と認識できれば、気持ちも落ち着いてくるでしょう。

保育士の不安を感じ取ったから

子どもが落ち着かないとき「どうすれば落ち着くだろう」「他の先生の所はおとなしいのに、なぜ自分のクラスは….」と不安を感じる保育士も多いです。

保育士が不安になっていると、子どもはすぐに不安感を感じ取ってしまいます。不安が連鎖してしまうパターンです。

特に信頼関係が築けていないときに子どもが落ち着かない場合、まずは保育士自身が不安になっていないかどうか園長から声かけをしましょう。

また、一度子どもが不安を感じると、他の子どもにも伝染してしまいます。不安の範囲が広がっていくと、さらに保育士の負担が大きくなるので、園長は日頃からクラスを見て回り、観察することが大切です。

保育士が新人だから

新人保育士はまだ仕事自体に慣れておらず、自信がついていません。保育士に限らず、どのような仕事でも、最初は不安を感じるのも仕方ないでしょう。

スキルが不足していたり経験が浅かったりすると、基本的な仕事をこなすだけでも手一杯になり、しっかりと子どもに向き合えません。向き合う時間が少ないと、そもそもの関わりが少なくなるため、子どもも言うことを聞かなくなります。

まずは時間をかけて、ゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。

保育環境が落ち着いていないから

担当保育士の入れ替えが多かったり、ルールや物の配置が頻繁に変わったりしていませんか?人事配置やルールの共有は大切ですが、あまりにも頻度が高くなると子どもたちは落ち着けなくなります。

大人でも物の配置が変わったりすると、「あれ、どこだっけ?」と探し回ったり、軽いパニックになったりするでしょう。子どもも同じような理由で、すぐには環境に適応できず、落ち着かなくなってしまうのです。

落ち着いた保育環境を作るには、人事の配置などを見直しましょう。保育士に長く勤めてもらえるような園作り、居心地の良い空間作りが大切です。

子どもを落ち着かせる保育方法

保育園に入園してしばらく経つ子どもが、いつまでも落ち着けない状況は避けたいですよね。子どもを落ち着かせるのは、保育士の腕の見せ所です。次に、子どもを落ち着かせる保育方法をご紹介します。

信頼関係を築く

子どもを落ち着かせるためには、信頼関係を築くことが大切です。何かをしてもらいたいと思って声をかけても、信頼されていなければ話を聞いてもらえません。

園内ではとにかく子どもと接する時間を増やし、信頼関係を築いていきましょう。保育をとおしてたくさん遊び、話をして、お互いを知っていくことが何よりも重要です。信頼して初めて、保育士の言葉に耳を傾けるようになります。

保育士自身が落ち着く

子どもを落ち着かせるためには、保育士自身が落ち着きましょう。保育士が慌てているのを見ると子どもも慌ててしまうからです。

新人保育士や長期休暇明けで仕事量が多いときなど、どうしても仕事中に慌ててしまうことがあります。保育士が慌ててばかりで落ち着けていないときは、園長などが相談に乗り、落ち着けるようサポートしてください。

該当する保育士の仕事量があまりにも多く、1人では対処が難しい場合は、仕事の振り分け方も見直しましょう。

また新人保育士には、不安なことがあっても堂々とした態度でいるよう伝えてください。子どもからすれば、新人保育士もベテラン保育士も変わりません。愛情をたくさん注いでくれる、大好きな先生です。

落ち着ける環境を作る

保育室を見渡してみて、落ち着ける環境かどうかを確認しましょう。保育室内がカラフルで落ち着きのない色合いだと、子どもたちも落ち着かなくなります。

保育室には製作物を飾ることも多く、カラフルになりがちですが、せめて保育士が話す際は、後ろにカラフルな背景を置かないように気をつけてください。思い切ってシンプルにし、子どもの落ち着き具合を見てみるのも良いでしょう。

むやみに怒らない

言うことを聞かないからと怒ってばかりいても、子どもはなぜ怒られているのかわからず、逆に落ち着かないことがあります。むしろ「なんでわかってくれないの?」という気持ちになり、さらにヒートアップすることも。

子どもが落ち着かないときは、むやみに怒るのではなく、いったん冷静になって原因を考えてみてください。

長期目線で見守る

特定の子どもだけでなく、クラス全体を落ち着かせたいならば、長期目線で見守ることも大切です。対策をしたからといって、すぐにクラス全体が落ち着くことはありません。子どもの成長と同時に、保育士の成長も一緒に見守りましょう。

興味を惹く言葉をかける

子どもが今やっていることよりも興味を持つような言葉をかける方法も有効です。声の大きさや、簡単なゲームで興味を惹くと良い反応をしてくれるでしょう。ここでは、子どもの興味を惹く声かけの例をいくつか紹介します。

あめさんどうぞ

飴をあげるフリをするだけで、子どもたちは飴を舐めるマネをします。口に飴が入ることで、実際に食べていなくても静かになるのでおすすめです。

ダンボのお耳

ダンボのお耳には、「大きな耳で小さな声を聞いてね」という意味があります。「先生の小さな声が聞こえる?」と、話を聞く雰囲気にもっていくと良いでしょう。

ライオンさんの声、ありさんの声

ライオンさんの声は大きい声、ありさんの声は小さい声という意味です。今はどっちの声で話すか保育士が声かけをすると、「どっちだろう?」と興味を持ってくれます。

まとめ

子どもが落ち着かないのには、必ず原因があります。むやみに怒る前に、なぜ落ち着かない行動をしているのかという原因にしっかりと向き合うことが大切です。その上で、子どもの興味を惹くような声かけを行いましょう。

落ち着かない子どもがいると、どうしても子どもばかりに原因を求めがちですが、場合によっては保育士の労働環境を見直すことも必要です。

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