手ぶら登園保育コラム

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保育士は言葉遣いに要注意!避けるべき言葉と正しい言葉を徹底解説

成長スピードの早い子どもたちは、良い言葉も悪い言葉もどんどん吸収していきます。しかし、悪い言葉ばかりを吸収してしまうと、園全体の評価が下がったり、保育士に対しての不信感につながったりすることも。

そこでこの記事では、保育士が避けたい言葉遣いと正しい言葉遣いをご紹介します。子どもたちに向けての言葉遣いだけでなく、保護者に対しての言葉遣いもあわせて解説。

正しい言葉を使って、子どもたちがのびのびと生活できる環境を整えましょう。

子ども編:保育士が避けたい言葉遣い

一般的に良くないといわれる言葉は、保育士が教えているとは限りません。テレビ番組や他の子どもの影響で、いつの間にか印象の良くない言葉を覚えていることも多いです。

良くない言葉を100%避けることはできませんが、保育士が意識して使わないようにすることで、改善されることもあります。そこでまずは、子どもに対してつい使ってしまう避けたい言葉遣いをご紹介します。

否定する言葉

「◯◯ちゃんはできないからだめ」「◯◯するのやめて」といった否定する言葉はNGです。いろいろなことを吸収する時期の子どもは、全否定された気持ちになり、怖がったり挑戦できなくなったりしてしまいます。

大人でも否定ばかりされ続けると、挑戦する気持ちがなくなるのと同じです。とっさの出来事の際にも、子どもを否定することがないよう言葉遣いに注意しましょう。

比較する言葉

「お兄ちゃんはできるのに◯◯くんは…」「お友達はできるのに◯◯ちゃんは…」と兄弟や友達と比較する言葉も良くありません。

比較されることで、他の子はできているのに自分はダメなんだと思い込むようになります。

比較対象が身近な人になればなるほど、子どもは傷つきやすくなるので注意しましょう。何度も刷り込まれると、兄弟や友達に対しての嫉妬心も生まれてしまいます。

乱暴な言葉

「わかってんのか?」「さっきも言っただろ!」というような乱暴な言葉ももちろんNGです。乱暴な言葉を言われた子どもは、恐怖心しか感じません。

乱暴な言葉遣いが続くと、保育士が口を開くだけで怖がって塞ぎ込む可能性が高くなります。

カッとなったときに乱暴な言葉が出る人は、そもそも保育現場には向いていません。広い心で一人ひとりにじっくりと向き合うことが大切です。

容姿に関する言葉

「◯◯ちゃん、鼻が低いよね」「◯◯くんは全然身長が伸びないね」といった容姿に関する言及は避けましょう。特に小さい頃は発育途中であり、自分ではどうしようもありません。

容姿に関する言葉を言われると、もともと気にしていなかったことでも気になるようになり、コンプレックスにつながる可能性があります。

コンプレックスは大人になるにつれて気になってくることもあるので、子どもに対する言葉遣いには気をつけましょう。

特別扱いする言葉

「◯◯ちゃんだけだからね」といった言葉がけや、特定の子どもだけあだ名で呼ぶなど、特別扱いする言葉はNGです。

あだ名は親しみを込めて使う場合が多いですが、特定の子どもだけに使用している場合、周りから見ると特別扱いしているように見えてしまいます。

保育士自身はそのつもりがなくても、周囲から特別扱いと勘違いされるような言葉遣いには注意しましょう。保育士は、すべての子どもに対して平等に接することが大切です。

子ども編:保育士の正しい言葉遣い

保育士の言葉遣いは、子どもの成長に大きく影響します。保育園を運営する上では「園全体で言葉遣いを統一する」「現場に出ている保育士に正しい言葉遣いをさせる」ことがとても大切です。

ここからは、子どもに対する正しい言葉遣いをご紹介します。

褒める言葉

いいなと感じたことは、「頑張ったね」「すごいね」とすぐに褒めることが大切です。結果だけを見るのではなく、それまでの過程を具体的に褒めると、子どもはちゃんと自分を見てくれていると気づきます。

子どもは褒められることで挑戦する気持ちが大きくなるため、小さなことでも褒めてあげると良いでしょう。

共感する言葉

「楽しいね」「泣きたいよね」と、子どもの気持ちに寄り添って共感することも大切です。中にはうまく言葉が出てこなかったり、自己表現が少なかったりする子どももいます。

そのような子どもに対しては、様子の変化に気づいたときに、保育士が気持ちを言葉にしましょう。保育士が共感することで、子どもも自分の気持ちに気づき、言葉で伝えやすくなります。

事前に危険を知らせる言葉

「キッチンは火を使うところだから、入ったら危ないよ」というように、何かをする前には危険を知らせる言葉を伝えましょう。

危険なことを事前に伝えず、そのときになって言うのは良くありません。「なぜ最初に言ってくれないの?」と不安や疑問を感じてしまうからです。大人でも同じように思うでしょう。

小さな子どもを危険から守るのは大人の役目です。何かをする前には、危険なことについて注意をうながすのを忘れないようにしましょう。

期待を持つ言葉

「◯◯ちゃんはできるよ」「頑張っているね」といった、期待を持つ言葉をかけることも重要です。ゴールを見据え、期待を持つことで、最後までやり遂げようとする力がつきます。

子どもの成長のためにも、頑張っている姿を見たときには逃さずに言葉がけをしましょう。

保護者編:保育士が避けたい言葉遣い

大切な子どもを預けている保護者は、子どもが良くない言葉を使うようになると少なからずショックを受けるものです。なぜ良くない言葉を使うようになったのかと、保育士の言葉遣いを気にする保護者もいるでしょう。

そこで次に、保護者に対して保育士が避けたい言葉遣いをご紹介します。誤った言葉遣いをするとクレームにつながることもあるので、気をつけましょう。

若者言葉

友人同士で使うような「まじ」「やばい」といった若者言葉はNGです。特に同年代の保育士が集まると、気が抜けて若者言葉を使いがちになります。

しかし、保護者はいつどこで保育士の様子を見ているかわかりません。流行の言葉ではなく、綺麗な日本語を使うよう普段から心がけましょう。

敬意を払わない言葉

保護者に対して、友達同士のように「◯◯だよね」「◯◯行ってみた?」といった敬意を払わない言葉遣いをするのはNGです。

保護者と同年代という保育士も多く、仲が良くなることもあるでしょう。しかし、仲が良くなったとしても、あくまでも保育者と保護者の関係です。必ず一線を引くようにしてください。

否定的な言葉

「でも」「だって」「どうせ」といった否定的な言葉遣いも避けましょう。保護者からの意見に対して否定的な言葉で返してしまうと、簡単に溝ができてしまいます。

どんな内容の意見でもいったん受け入れ、回答の時間が必要な場合はその旨を伝えましょう。

保護者編:保育士の正しい言葉遣い

子どもがのびのびと成長するためには、保育者と保護者の協力が不可欠です。子どもたちの成長のためにも、正しい言葉遣いをして、保護者の信頼を得ましょう。

最後に、保護者に対しての保育士の正しい言葉遣いをご紹介します。子どもは保護者と保育士が話している内容をしっかりと聞いていますので、その点も意識してみてください。

です・ます調を使う

「〜です」「〜します」といったように、特に語尾を丁寧にまとめることを意識しましょう。どのような会話でも、語尾が丁寧なだけで印象が良くなります。さらに、声の大きさや高さ、テンポにも気をつけるとより良くなるでしょう。

子どもの呼び方は統一する

「◯◯ちゃん」「◯◯くん」というように、子どもの呼び方は園全体で統一してください。

保育園によっては、男女関係なく「◯◯さん」と呼ぶところもあります。

呼び方がばらばらだと、保護者に対して「あの子だけ特別にかわいがられている」「うちの子には態度がそっけない」といった誤解を与えかねません。特定の保育士だけでなく、園全体で呼び方を統一するよう徹底しましょう。

まとめ

子どもは保育園に通いながらたくさんの言葉を吸収します。どんな言葉でもすぐに真似をするため、正しい言葉遣いを普段から意識することが大切です。良くない言葉は、一度覚えるとふざけて何度も言ってしまうこともあります。

子どもだけでなく、保護者に対しても気を抜かずに正しい言葉遣いを意識してください。

子どもと保育士と保護者、全体の様子を普段からしっかりと観察し、雰囲気の良い園を目指しましょう。

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