手ぶら登園保育コラム

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0歳児保育でも製作できる!できた、楽しいの気持ちを伸ばそう!

保育をするにあたり「0歳児でも製作できるの?」「何を作ったら良いのだろう」と疑問を感じる人もいるのではないでしょうか。0歳児は基本的に寝ているイメージなので、何ができるかわからないと、保育内容で悩んでしまいますよね。

しかし、0歳児でもねらいを持って製作をすることが可能です。今回は、0歳児の保育で製作を行うねらいとアイデアをご紹介。製作をとおして、絵の具の感触や色の変化を楽しんでもらいましょう。

0歳児保育で製作はできる?

0歳児は何もできない赤ちゃんだと思われがちですが、実はそうではありません。0歳児は成長が早いため、先月できなかったことが今月になってできるようになることも多いです。

簡単なものなら、絵の具などを使って製作することもできます。手を動かしたり、色を見て喜んだりする過程をとおして、動作や感情の幅が広がっていくでしょう。

「あー」「うー」といった声を出すようになるのも0歳児ならでは。保育士の声かけに反応し、笑ったりびっくりしたりすることもできます。担当保育士は、ゆっくりと落ち着いた口調で話しかけることを心がけると良いでしょう。

また0歳児でも、6ヶ月を過ぎればものを掴むことができます。掴むことさえできれば、製作活動もレベルアップするので、ぜひ月齢に合わせた題材を取り入れてみてください。

0歳児保育で製作を行うねらい

0歳児の場合、製作物を完成させることがゴールではなく、製作する過程をどれだけ楽しめるかが重要です。

0歳児は頭を使って考え、そのとおりに行動することはできません。そのため、「ものの感触を楽しむ」「色の変化を楽しむ」「保育士の行動をまねする」といったねらいを掲げましょう。

まずはいろいろなことに触れさせ、楽しいと感じられているかどうかを確認してください。楽しいと感じた場合は、ものを掴む、押す、動かすといった単純作業を繰り返します。

この単純作業が0歳児の製作です。模様が重なり、いつの間にか作品として完成します。できあがった模様に保育士が少し手を加え、成長の記念として残す場合もあるでしょう。

ぜひ0歳児の製作のねらいを理解して、取り組んでみてください。

0歳児保育で製作を行うときのポイント

0歳児が製作をするときは、保育士の補助が必須です。もちろん気をつける点もいくつかあります。次に、0歳児保育で製作を行うときのポイントを見ていきましょう。

道具は子どもが持ちやすい大きさにする

0歳児の製作に使う道具は、子どもが持ちやすい大きさにしましょう。0歳児製作のねらいに、ものを掴んで動かす、感触を楽しむという項目があるからです。

子どもの短い指でも掴めるかどうか、握りやすい大きさかどうかを確認してください。

以下に、おすすめの製作道具をご紹介します。

  • 小さく切ったスポンジ
  • 気泡緩衝材
  • たんぽ
  • クレヨン
  • 油引き

0歳児は指だけで掴むにはまだ力が弱いので、細いものではなく少し太めのものを用意します。手のひら全体を使って、ぎゅっと握れるような道具を選んでください。

誤飲に気をつける

0歳児が製作を行う際は、誤飲に気をつけましょう。0歳児はものの形や大きさを調べるために、口の中に入れる癖があります。

掴んだものが危険かどうかの判断がつかないため、握ったものはすべて口に入れてしまうと思っておいてください。

特に絵の具がついた道具やクレヨンなど、口の中に入ると危険なものには注意が必要です。万一口の中に入れたとしてもすぐに拭けるよう、タオルや水なども準備しておきましょう。

0歳児が製作をしている間は、絶対に目を離してはいけません。喉に詰まると命の危険もあるため、誤飲には十分気をつけてください。

原色に近い明るい色を用意する

絵の具や画用紙を使用する場合は、原色に近い明るい色を用意します。0歳児はまだ視力が弱かったり、安定していなかったりするためです。原色に近い明るい色を用意すると、見やすくなり、色の判別ができるようになります。

また、赤やオレンジ、黄色といった脳に刺激を与えられる色を用意するのもおすすめです。パステルカラーや混合色は、原色の明るい色を覚えてから使ってみてください。

保育士が積極的に声かけを行う

製作中は、保育士が積極的に声かけを行いましょう。会話はできなくても、保育士の声かけには反応してくれます。声のトーンやスピードで、保育士の気持ちを感じ取れるのが0歳児です。

優しい口調で「できたね」「綺麗だね」「上手だね」と声かけをすることで、子どもたちも落ち着いて製作を続けられます。

0歳児保育の製作で使えるアイデア集

0歳児でも製作ができることがわかりましたが、実際に何をすれば良いか悩むことがありますよね。そこで最後に、時間いっぱい楽しめて、成長の記録にもなる製作のアイデアをご紹介します。

子どもと保育士が一緒に楽しんだ記録を残していきましょう。

フィンガーペインティング

フィンガーペインティングとは、手足に直接絵の具を塗って、画用紙に型をつける遊びです。子どもたちは指に塗って絵の具の感触を味わったり、紙に塗って絵の具がのびる様子を楽しんだりします。

手形や足形は子どもの成長記録としても残せるので、毎月または数ヶ月に1回残しておくと、保護者も喜ぶでしょう。

手足のサイズは1年後には大きく変わります。しかし、自宅でフィンガーペインティングをするとなると準備や片付けが大変です。そこで忙しい保護者のためにも、保育園で記録を形に残してあげてください。

スタンピング

スタンピングとは、小さなスポンジや緩衝材、たんぽなどを使ったスタンプ遊びです。ものを掴んだり押したりする楽しさや、紙に模様が描かれていく面白さ、色の綺麗さなど、子どもたちが学べることが多くあります。

またスタンプは何度も押せるので、子どもたちも飽きずに繰り返し遊べるでしょう。繰り返し遊ぶほど、ものを掴む力が強くなったり、手の動かし方が器用になったりと成長を感じられます。

デカルコマニー

デカルコマニーとは、画用紙の半分に絵の具を塗り、折り畳んだ後にもう一度開くと模様ができる遊びです。紙を半分に折り、絵の具を写すことで、左右対称の模様ができあがります。

まるで羽を広げたちょうちょのような模様が浮かび上がることもあるでしょう。

絵の具を塗るときには、いきなり紙の全面に絵の具をつけないよう、あらかじめ半分に折った画用紙を渡してあげてください。

マーブリング

マーブリングとは、水の上に浮かべた絵の具を紙に写して遊ぶことです。最初に、洗面器やバットに入れた水の上に、液体状に薄めた絵の具を垂らします。

垂らした絵の具は、指やつまようじで軽く混ぜてください。すると、マーブル状の模様ができます。

水の上に模様ができたら画用紙を置いて、色を写して完成です。マーブリングした画用紙は背景としても使用できます。乾いた作品の上から成長の印として手形をつけるなど、応用もしやすいので、ぜひ試してみてください。

まとめ

今回は、0歳児保育における製作について紹介しました。0歳児は視力や握る力がまだ完全ではないため、できることが限られています。しかし、何もできないわけではないので、保育士が補助しながら製作を進めていきましょう。

大切なのは、触る、見る、動かすという体験を楽しんでもらうことです。作品として残すのならば、保育士が手を加えてあげてください。徐々にできることを増やして、楽しいという感情を知ってもらいましょう。

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