最近よく耳にするSDGsとは?保育園でできる取り組みを解説!
最近よく耳にすることが多くなったSDGs(エス・ディー・ジーズ)。2015年9月の国連サミットで採択されてから、TVや雑誌等様々なメディアに取り上げられ、今ではSDGsの認知度が90%以上ともいわれています。
しかし、「名前は聞いたことあるけど内容は詳しく知らない…」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、SDGsの内容や保育において取り組めることを紹介していきます。
SDGsとは
SDGsは、Sustainable Development Goalsの略で、”持続可能な開発目標”という意味です。
2016年から2030年までに達成すべき”世界共通の目標”として国連に加盟する193カ国によって採択され、17の目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
前身となるMDGs(ミレニアム開発目標)での課題を受け、途上国だけでなく先進国も含めた、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」を掲げています。
- SDGsの特徴
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- 2016年から2030年を期限とする目標
- 開発途上国だけでなく先進国の問題も含む
- 自治体だけでなく民間等も取り組む
- MDGsの特徴
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- 2001年から2015年を期限とする目標
- 開発途上国の問題を先進国が支援する内容
- 政府主導のプログラムが中心
17の目標と169のターゲット
17の目標と聞くと多く感じますが、掲げる目標自体はシンプルで、アイコンも分かりやすいですね。
そして、これらの目標を達成するための具体的なターゲットがそれぞれ5~10程度、合計169設定されています。
一例として、「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」のターゲットをご紹介します。
▼ターゲットの一例
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
7.1 | 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。 |
7.2 | 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。 |
7.3 | 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。 |
7.a | 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率及び先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究及び技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。 |
7.b | 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、内陸開発途上国の全ての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。 |
すべてのターゲットをご覧になりたい場合は、こちらのサイトから閲覧可能です。
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/
高まる保育士のSDGs意識
保育士へのSDGs意識調査によると、現役保育士の76.7%が「保育の現場でSDGsに取り組みたい」と考えています。
また、同調査では「既にSDGsに取り組んでいる保育園」が52.3%と約半数に。多くの保育士・保育園がSDGsへの取り組みに強い関心を抱いているようですね。
「SDGsに取り組んでいる園に就職したい」という声も強まってきており、今後ますます重要な要素になってきそうです。
保育におけるSDGsへの取り組み
では、保育環境からはどのような目標に取り組めるのでしょうか?
実際に各園で掲げられている目標を参考にご紹介します。
- 質の高い保育を行う環境を整える
- さまざまな体験と経験を通して学びを与える
- 職員も性別を問わず平等に雇用
- 男の子、女の子がともに仲良く過ごせる環境を実現
- 電気の無駄遣いを減らす
- LED照明の活用など省電力を意識する
- 保育士の業務負担を減らす
- ライフスタイルを重視した働き方の実現
- 避難訓練の実施
- 備蓄の準備
- 地域との連携を通した地域貢献活動
- 地域の祭りへの参加
- 無駄な備品を購入しない
- ごみのリサイクル分別の実施
- 古紙回収
- バザーの実施
- 園庭に植物を多くして緑の大切さを伝える
- 植物を一緒に育てる
- 食育に取り組む
- 栄養を考えたバランスの良い食事を提供する
手ぶら登園保育コラムでは、SDGsに注力している保育園へのインタビューを行っています。
SDGsへ取り組み始めた背景や意義、気を付けたことなどについて語っていただいているので、ぜひ一度ご覧ください。
子どもたちにSDGsを分かりやすく説明するためには
園としてSDGsに取り組むうえで、子どもたちにその意味について説明することもあるでしょう。
しかし、「SDGsとは」「なぜ、どうやって取り組むのか」を子どもにも分かりやすく伝えるにはどうすれば良いか、悩んでしまいますよね。
そんな時に役立つ、おすすめのYouTube動画が「こどもSDGs」です。
それぞれの目標に対する課題と取り組み方について、子どもにも分かりやすい表現で紹介されています。
SDGsのロゴって無断で使ってもいい?
HPに掲載する、園内の壁面に貼るなど、商業用途や資金調達目的以外の場合であれば許可や申請なく使うことができます。
>>ロゴのダウンロードはこちらから可能です
ただし、ロゴの使用にはガイドラインが定められているため、使う際は注意をしましょう。
ガイドライン:https://www.unic.or.jp/files/SDG_Guidelines_AUG_2019_Final_ja.pdf
<注意すべき使用方法の例>
- ロゴの色を変えてはいけない
- ロゴの形(縦横比など)を変えてはいけない
- 保育園ロゴの横にSDGsロゴを並べる際は余白や区切り線に指定がある
など
ロゴの使用方法について、こちらの動画で分かりやすくまとめられています。
まとめ
SDGsは民間企業や個人一人ひとりが取り組めるものとなっています。まずはできる目標から取り組んでみてはいかがでしょうか?
手ぶら登園保育コラムでは、実際にSDGsを保育に取り入れている園にインタビューをしてご紹介していく予定です。
そちらも参考いただき、子どもたちの未来を守るためにも一人一人が動いていきましょう。
おむつの管理が楽になる手ぶら登園
おむつのサブスク手ぶら登園( https://tebura-touen.com/facility )とは、保護者も保育士も嬉しいおむつの定額サービスです。手ぶら登園は、2020年日本サブスクリプションビジネス大賞を受賞し、今では導入施設数が1,000施設(2021年6月時点)を突破しています。
保育園に直接おむつが届くため、保護者はおむつを持ってくる必要がなくなり、保育士は園児ごとにおむつ管理をする必要がなくなります。