手ぶら登園保育コラム

保育園の運営に役立つ情報を発信

【保育SDGs】会社全体で取り組むSDGs~あしたばマインド~

【保育SDGs】会社全体で取り組むSDGs~あしたばマインド~

子どもたちと一緒にSDGs取り組みたいと思っているのに「何から手をつければいいか分からない」「私の園だとなんとなく実施するのが難しそう」と後回しになって悩んでいる方もいると思います。

一概に保育施設といえども、施設の種類や規模、保育内容など、園によって異なる部分がたくさんあります。そのため、「様々な保育施設でのSDGsの取り組みを見て、自分の園でも取り入れられることを見つける」ことが大切です。

今回は、保育施設で積極的にSDGsを取り組まれているあしたばマインドさんにインタビューをさせていただきました。

明日葉保育園とは

「子どもの明日を育み、今日を支える。」

明日葉保育園は、60~80人定員の中規模園を中心に東京・横浜・川崎エリアで20園を展開しており、保護者様だけでなく自治体からも信頼を頂き運営しています。

運営会社のあしたばマインドは、フードサービス事業で58年の実績を持つソシオークグループの一員であるため、保育園では豊富な食育プログラムを実施しています。
木のぬくもり溢れる園舎と、アットホームな雰囲気の中で子どもたち一人一人の自主性を育んでいます。

最も大切にしている理念や考え方についてお教えください。

明日葉の花言葉である「旺盛な活動力」にならい、子どもが毎日を豊かにすごせる保育を通じて、明日をたくましく生きる力を育みたいと考えています。
「自分も人も尊重できる子ども」「自分で考えて正しいことを選び取れる子ども」「心も体もすこやかな子ども」「思いを適切に表現できる子ども」という保育目標のもと、子どもたち一人一人の自主性を育みます。
そして、子どものすこやかな成長を願うご家庭や地域社会とのコミュニケーションを大切にし、よりよい今日をサポートします。

SDGs目標の達成に取り組もうとされた背景(理由)をお聞かせください。

あしたばマインドも一員であるソシオークグループでは「社会と共生する樹でありたい」を合言葉に、社会課題をビジネスで解決するCSV経営を推進しています。

グループの事業そのものの社会性が高く、現場の取り組みがSDGsにつながる部分が多かったこともあり、2019年からはそれまでのCSV経営に SDGs を融合させ、社会課題の解決に取り組みながら社会とともに持続的に成長していくことを目標としています。

また事業そのものだけでなく、子どもたちへのSDGsの体験にも力を入れています。
感性豊かな幼児期にSDGsの課題を考え、解決するプロセスを体験することで、子どもたちがこれからの時代に不可欠なSDGsの本質を理解し、持続可能な社会を築いていくことにつながると考えています。

現在、具体的に取り組んでいることをお教えください。

異文化体験プログラム「あしたばドア」の実施

4.質の高い教育をみんなに

Zoomを活用したライブでの国際交流と、SDGsを体験できる参加型プログラムを組み合わせたプログラムを実施しています。
子どもたちは保育園にいながら国際交流することができ、自発的に異文化を体験することができます。またSDGsのプログラムでは、ストーリーの中でSDGsにつながる課題(海や陸の豊かさについて等)に触れ、解決するプロセスを体験します。

食育による食品ロスの削減

4.質の高い教育をみんなに

日常保育の中で、野菜かるたやオリジナルキャラクターを使った明日葉保育園独自の食育を行い、食の大切さについて学ぶことで食品ロスの解消や食文化を守るというSDGsの課題にふれています。

食育による食品ロスの削減

リトミック×食育のプログラム

4.質の高い教育をみんなに

音楽に合わせて自由に体を動かす「リトミック」と五感を使って育む「食育」を合わせた新しいプログラムを実施しています。野菜のキャラクターが描かれた手づくりのパネルやマラカス、リトミックのメロディーや振り付けを通して、野菜が苦手な子どもたちも完食することができました。

リトミック×食育のプログラム

地域子育て支援として出前保育の実施

11.住み続けられるまちづくりを

保育園の利用者様だけでなく、地域で子育てに関わるすべての人に対しさまざまな子育て支援事業を行っております。緊急事態宣言中の5月には、保育園を利用せず自宅で育児を行う子育て家庭に向けて公園での出前保育を実施しました。
地域の子育て支援を行うことで、子育て家庭が安心して住み続けられる街づくりに貢献しています。

地域子育て支援として出前保育の実施

てしお夢ふぁーむとのオンライン食育プログラム

8.働きがいも経済成長も 人や国の不平等をなくそう

同じソシオークグループで障がい者の就労支援を行う「てしお夢ふぁーむ」とオンラインでの食育プログラムを実施しています。
てしお夢ふぁーむが運営する三重県の農場から保育園に水耕栽培キットを送り、子どもたちが野菜を栽培しました。収穫の日には農場と園をオンラインでつなぎ、子どもたちは農場を見学したり、農場で働く障がい者の方に収穫の報告をしたりしました。
栽培を通して食の大切さを学ぶとともに、全ての人が働きがいを持って働くことを考える体験にもつながったと考えています。

てしお夢ふぁーむとのオンライン食育プログラム

コンポストによる食品ロスの削減

食品ロスを削減するため、一部の園ではコンポストを始めました。給食室から残菜を受け取り、子どもたち自身が堆肥をつくります。
子どもたちは当番制で毎日堆肥を作る作業を行うため、食品ロスや環境について日常的に考えることにつながります。

取り組みについての詳細は、明日葉保育園のHPをご覧ください。

・異文化体験プログラム「あしたばドア」の実施
https://www.ashita-ba.jp/202106092/

・食育による食品ロスの削減
https://www.ashita-ba.jp/2021-05-14/

・リトミック×食育のプログラム
https://www.ashita-ba.jp/202106281/

・地域子育て支援として出前保育の実施
https://www.ashita-ba.jp/20210528/

・てしお夢ふぁーむとのオンライン食育プログラム
https://www.ashita-ba.jp/20210427/

SDGsに取り組む意義について教えてください。

SDGs

保育園に通う年齢からSDGsの課題を考え体験することで、子どもたちがこれからの時代に不可欠なSDGsの本質を当事者として理解し、持続可能な社会を築いていくことにつながると考えています。

また子どもたちそれぞれにとっても、保育園でジェンダーや多様性について学ぶことが、今後の人生でさまざまな人と触れ合い経験をする時の助けになると考えています。

そしてあしたばマインドの事業として、待機児童の解消や質の高い保育の提供を続けることが、すべての人の健康と福祉の促進や、ジェンダー平等の課題解決につながっていると考えています。

苦労されたポイントや気をつけたことを教えてください。

新しい取り組みを実施する際には、保育園の場所や予算、子どもたちがどのように取り組むかなど、配慮するべきことは多いと感じます。

取り組みの内容は子どもたちに興味を持ってもらえること、子どもたちが主体的に取り組めることを意識しています。
例えば上で紹介した「あしたばドア」は、ストーリーに沿って体を動かしながらSDGsを体験できるプログラムになっており、子どもたちは楽しみながら取り組むことができます。

ほかにもリトミックやコンポストなど、子どもたちが主体的に取り組み、楽しみながらSDGsを身に付けられるプログラムを実施するようにしています。

SDGsに取り組んで変わったことはありますか。

<子どもたちの反応>
コンポストを実施した時に、子どもの方から「これってSDGsなんじゃない?」と言ってSDGsの表を持ってくることがあり、その後も子どもたち同士で「SDGsの2番じゃない?」「12番にも当てはまりそう!」などと話し合いが始まりました。
保護者様からも、お家でSDGsの話をすることが増えたという意見を多くいただいており、子どもたちにSDGsの意識が浸透し、自発的に取り組む姿に嬉しく思いました。

<保育士のコミュニケーション>
先生たちはSDGsに関して意識高く取り組んでおり、新しいアイディアがどんどん出てきます。
ソシオークグループでは「現場力」という現場の取り組みや改善活動に力を入れており、年に2回、特に素晴らしい取り組みを表彰しています。SDGsの取り組みについても何度も表彰されており、先生たちは高い意欲を持って取り組んでいます。
また、他園の取り組みが共有されることで、一つの園から始まった素晴らしい取り組みが、多くの園に広まっています。

<関係者の反応>
社会全体でSDGsへの関心が高く、メディアに取り上げられることが増えました。メディアを通じて発信することで、SDGsの取り組みを社会に対して働きかけることにつながると考えています。

今後の意気込みを教えてください。

保育園で日常的にSDGsの取り組みを行うことで、子どもたちにとってSDGsを考えることが特別なことではなく当たり前のことになることを理想としています。
そのために明日葉保育園では、今後も積極的に新しいアプローチや企画を取り入れ実施していきたいと考えています。

またグループ全体として、2021年4月から新たに5ヵ年の中期経営方針として「Socioak Vision500」を掲げ、「日本で最もソーシャルサービスを支えている企業グループを創る」ことを目指しています。
あしたばマインドでは、事業として質の高い保育の提供を続けることがSDGsの課題解決につながると考えています。
企業として社会課題の解決に取り組みながら、社会とともに持続的に成長していくことを目標としています。

おむつの管理が楽になる手ぶら登園

手ぶら登園

おむつのサブスク手ぶら登園( https://tebura-touen.com/facility )とは、保護者も保育士も嬉しいおむつの定額サービスです。手ぶら登園は、2020年日本サブスクリプションビジネス大賞を受賞し、今では導入施設数が1,000施設(2021年6月時点)を突破しています。

保育園に直接おむつが届くため、保護者はおむつを持ってくる必要がなくなり、保育士は園児ごとにおむつ管理をする必要がなくなります。

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