保育園での読み聞かせにおすすめの絵本15選!ねらいや導入も合わせて紹介
子どもたちは絵本の読み聞かせが大好き。良い絵本との出会いは、子どもたちの心を豊かにしてくれます。家でおうちの人と2人きりの読み聞かせもいいですが、友達と一緒に見る絵本には、また違った良さがあるものです。
子どもたちに良質な絵本との出会いを与えるためには、まず保育士がたくさんの絵本を知っていなければなりません。今回は保育で読み聞かせをするのにおすすめの絵本や、子どもたちに人気の絵本を15冊紹介します。
絵本の読み聞かせにはどんなねらいがある?
絵本の読み聞かせをするにあたって、ねらいはどのように設定すればよいのでしょうか。保育所保育指針には、読み聞かせのねらいについて以下の記載があります。
保育士等や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝えあいを楽しむようになる。
引用:保育所保育指針
また、絵本の読み聞かせには以下のような利点があると言われています。クラスの姿に合わせてねらいを設定していきましょう。
語彙力・読解力がアップ
たくさんの絵本に触れることで、子どもたちは新しい言葉を学んでいきます。
子どもは気に入った絵本を繰り返し読むのが大好きです。絵本の文句を一字一句たがわず覚えてしまう事も珍しくありません。新しく覚えた言葉を使うことで、さらに語彙力が向上していくでしょう。
約束事やルールを知ることができる
クラスの中で何か困ったことがあった時や約束事を確認したい際にも、絵本は役立つでしょう。大人が言葉で説明するよりも、絵本で例を示したほうが子どもたちにとって理解しやすい場合があります。
ただ、しつけ絵本の中には刺激が強いものも……。本来楽しむべき絵本が嫌いになってしまっては元も子もありません。絵本の選定には十分留意してください。
絵本を読むときの導入におすすめの手遊び
「さあ、これから絵本を読みますよ!」と一声かけて読み聞かせを始めるより、手遊びをしたり、表紙を見せて内容を想像したりと、しっかり導入してから読み始めたほうがよいでしょう。
子どもたちの注目を集め、絵本への関心を高める効果が期待できます。
手遊びを行う際は、盛り上がるものよりも段々と静かになっていくものを選んでください。子どもたちに集中を促す手遊びを2つ紹介します。
手遊び「ごほんゆびではくしゅ」
5本指の拍手から始まり、1本ずつ指を減らしていく手遊びです。最後には1本指でちいさな拍手。手遊びが終わるころ、子どもたちは自然と静かになっていきます。
手遊び「ろうそく」
指をろうそくに見立てた繰り返しが楽しい手遊びです。こちらも子どもたちが自然と静かになります。
読み聞かせにおすすめ!人気絵本を年齢別に紹介!
定番から比較的新しいものまで、読み聞かせにおすすめの絵本を紹介します。
年齢別に紹介していきますが、どの絵本を読むかはクラスの様子に合わせて臨機応変に選ぶようにしましょう。読み聞かせをする前に忘れず下読みをすることが大切です。
0~1歳児におすすめの絵本
0~1歳児に読み聞かせは早いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。まだ言葉を完全に理解できていなくても、五感を使って絵本を楽しんでいるのです。
0~1歳児への読み聞かせには、以下のような条件を満たした絵本がおすすめです。
- 身近なものが登場する。
- 色合いがはっきりしている。
- 言葉の音、響きを楽しむことができる。
具体的におすすめの絵本を紹介します。
「しましまぐるぐる」
参照:しましまぐるぐる (いっしょにあそぼ) 0~2歳児向け 絵本 | 晃夫, 柏原 |本 | 通販 | Amazon
赤ちゃんが生まれつき好むとされる「顔」のモチーフや、コントラストの強い「しましま」と「ぐるぐる」の挿絵が次々と登場する絵本です。
まだ視力が未発達である生後6カ月未満の赤ちゃんでも絵本を目で追ったり、笑ったりする姿が見られます。生まれて初めて触れる絵本としてもおすすめです。
「いないいないばあ」
参照:いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本) | 松谷 みよ子, 瀬川 康男 |本 | 通販 | Amazon
「にゃあにゃ」「くまちゃん」「ねずみ」「こんこんぎつね」最後には「のんちゃん」が、絵本をめくるたびにユーモラスな表情で「いないいないばあ」をしてくれます。赤ちゃん絵本の定番ともいえる絵本です。
「くだもの」
参照:くだもの (幼児絵本シリーズ) | 平山 和子 |本 | 通販 | Amazon
子どもたちが大好きなくだものが次々と登場する絵本です。
写真と見紛うほどのみずみずしいくだものたちは、作者の平山和子さんがくだものと向き合い、丁寧に描き上げたもの。思わず手を伸ばして食べたくなってしまうほど魅力的です。
「ぴょーん」
参照:ぴょーん (はじめてのぼうけん (1)) | まつおか たつひで |本 | 通販 | Amazon
「カエル」「犬」「猫」「バッタ」など、さまざまな生き物たちがジャンプをしていく絵本です。小さな絵本のなかで生き生きと跳ねる生き物たちを見ていると、思わず一緒に「ぴょーん!」と飛びあがってみたくなるかもしれません。
2~3歳児におすすめの絵本
語彙も増え、絵本がぐっと楽めるようになってくる2~3歳児には、ストーリー性のある絵本を読み聞かせてあげましょう。日常に根差した内容の絵本や、ことばの繰り返しがある絵本がおすすめです。
「おおきなかぶ」
参照:おおきなかぶ | A.トルストイ, 佐藤 忠良, 内田 莉莎子 |本 | 通販 | Amazon
「うんとこしょ、どっこいしょ!」と繰り返される掛け声が楽しいおおきなかぶは、50年前から変わらず愛され続けているベストセラー絵本です。
読み聞かせを進めるうちに、「うんとこしょ!どっこいしょ!」の大合唱になることでしょう。
「ねずみくんのチョッキ」
参照:ねずみくんのチョッキ (ねずみくんの絵本 1) | なかえ よしを, 紀子, 上野 |本 | 通販 | Amazon
ねずみくんの可愛らしいチョッキを、様々な動物たちが貸してもらうお話です。
繰り返される「ちょっときついが似合うかな?」のセリフと、次第に伸びていくチョッキ、動物たちのユーモラスな表情が目を惹きます。最後はどうなってしまうの?と先の展開が気になる絵本です。
「わにわにのおふろ」
参照:わにわにのおふろ (幼児絵本シリーズ) | 小風 さち, 山口 マオ |本 | 通販 | Amazon
強面な外見とは裏腹に、とってもユーモラスな「わにわに」が登場する絵本です。
わにわにはお風呂が大好き。洗面器を頭に被り、お気に入りのおもちゃと共にお風呂を楽しみます。わにわにの意外な行動に、目が離せなくなってしまうことうけあいです。
「そらまめくんのベッド」
参照:そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集) | なかや みわ, なかや みわ |本 | 通販 | Amazon
そらまめくんの自慢は、ふわふわのベッド。しかし仲間たちがどんなに羨ましがっても、そらまめくんは決してベッドを貸そうとしません。しかしある日、そらまめくんのベッドがなくなってしまい……?
「かして」「どうぞ」のやりとりを覚え始めた子どもたちに、ぜひ読み聞かせしてあげたい絵本です。
「もったいないばあさん」
参照:大型絵本 もったいないばあさん (講談社の創作絵本) | 真珠 まりこ |本 | 通販 | Amazon
物の大切さを子どもたちに伝えたいときにおすすめなのが「もったいないばあさん」。ちょっと怖いけれど、やさしいもったいないばあさんが「もったいない」ことについて教えてくれる絵本です。
4~5歳児におすすめの絵本
年中~年長組になってくると、ある程度長い話も聞けるようになります。自然や、日常の不思議を解説する科学絵本もおすすめです。
「うんちしたのはだれよ!」
参照:うんち したのは だれよ! | ヴェルナー ホルツヴァルト, ヴォルフ エールブルッフ, Werner Holzwarth, Wolf Erlbruch, 関口 裕昭 |本 | 通販 | Amazon
ある日、地面から顔を出したもぐらくんの頭の上に落ちてきたのは、なんとも立派なうんち!とんでもない展開から始まるこの絵本。ユーモアあふれる結末にも注目です。
「キャベツくん」
参照:キャベツくん (ぽっぽライブラリ―みるみる絵本) | 長 新太 |本 | 通販 | Amazon
キャベツくんが歩いていると、ブタヤマ君に出会います。ブタヤマ君はお腹がペコペコ。キャベツくんを食べようとしますが、キャベツくんは慌てず切り返していきます。
シュールな展開がなんとも面白い絵本です。
「おおきなきがほしい」
参照:おおきなきがほしい (創作えほん 4) | 佐藤 さとる, 村上 勉 |本 | 通販 | Amazon
大きな木に憧れる少年「かおる」が、自分の想いをお母さんに語る絵本です。かおるが思い描くロマンあふれる大きな木は、時代を超え、今なお子どもたちを惹きつけます。
「おへそのひみつ」
参照:おへその ひみつ (かがくのとも絵本) | やぎゅう げんいちろう |本 | 通販 | Amazon
「おへそってなんであるのかな?」「かみなりさまにおへそを取られるって本当かな?」子どもたちの素朴な疑問をくわしく解説してくれる絵本です。
絵本を読んだ後、振り返りはどうする?
絵本を読み聞かせした後は、ぜひ振り返りの活動を行ってください。物語の内容を子どもたちと思い返したり、意見を交換する時間を持てるとよいですね。
絵本の内容をクイズ形式にして振り返るのもおすすめです。
豊かな心を育む絵本の世界。保育園でも子どもと一緒に楽しんで!
良い絵本は時代を超えて子どもたちを惹きつけます。紹介した絵本の中には「私も子供の頃読んだ」という絵本もあったのではないでしょうか?
保育の中で読んだ絵本が子どもにとっての思い出深い一冊となったら、これほど素晴らしいことはありません。
読み聞かせで一番重要なのは、何といっても保育士が好きな本を楽しんで読むこと。ぜひともたくさんの絵本を手に取り、お気に入りの絵本に出会ってください。
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保育園に直接おむつが届くため、保護者はおむつを持ってくる必要がなくなり、保育士は園児ごとにおむつ管理をする必要がなくなります。