手ぶら登園保育コラム

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【アンケートまとめ】保育士1年目の悩み、実際に聞いてみました。

【アンケートまとめ】保育士1年目の悩み、実際に聞いてみました。

保育士1年目は特に悩みの多い時期です。慣れない仕事への不安・理想と現実とのギャップ・複雑な人間関係など、精神的な負担を感じることも少なくありません。

1年目で抱える悩みは人それぞれですが、実際にはどのような悩みが多いのでしょう?
そこで、現役の保育士に「保育士1年目」に関するアンケートを行いました。161件の回答のなかから、様々な意見とともに結果をご紹介します。
※アンケートの回答内容を掲載するにあたり、文意を損なわない範囲で修正を加えています。

保育士1年目が抱える悩み

保育士1年目で悩んだことはなんですか?(複数回答)

保育士1年目で悩んだことは、労働時間や金銭面よりも、子どもや保護者との関わり方、人間関係、業務内容といった悩みが多いようです。
そのなかで回答の多かった上位4つの意見を紹介します。

1位:こどもとのかかわり方

最も多かったのは、『こどもとのかかわり方』でした。

特に、「子どもへの注意の仕方が分からない」「自分の判断に自信が持てない」「先輩はできているのに自分にはできない」といった保育に対する不安の声が目立ちます。

新人の頃は知識があってもうまく実践できない、仕事に慣れないなどの焦りや不安から、精神的に追い込まれてしまいがちです。

1年目のときは、分からないことも多かったですが、特にイヤイヤ期の子どもや障害のある子、気になる子への関わり方が難しかったです。また、集団での生活になるので、甘えたがる一人だけに手を差し伸べられない思いと、受け止めたい気持ちとで関わりが難しかったです。そのほか、思いを出せない子や言葉にできない子どもの気持ちに寄り添うことも、先輩保育士を見て学びました。

子どものトイレ誘導でイヤと言われることが多く、他の先生だと、すんなりトイレに行くので、どうしたらよいか悩みました。

子どもたちに先生として認めてもらえていないのか、保育の進行をしていても先輩のようには指示が通らず、なかなか話を聞いてもらえず悩みました。

伝えたいこと、汲み取りたいことが言葉として伝えるのが難しかったり、読み取ってあげられずもどかしかった。

2位:職場の人間関係

次いで多かったのが『職場の人間関係に関する悩み』です。
1年目のうちは分からないことだらけ。そういうときは質問して教えてもらうことが大切ですが、先輩保育士に委縮してなかなか相談できなかったり、うまく仕事が進められなかったり、という経験をした方が多いようですね。
その他にもいじめや贔屓、保育に関する意見の相違などの声もありました。

子どもが泣いているときにゆっくり寄り添いたかったのですが、先輩保育士の目が気になり、寄り添う保育ができませんでした。保育全てにおいて、経験が浅く自分で判断できず、先輩も忙しそうだったので聞けなくて困まりました。

職場での人間関係がすごく悪く、実際にいじめにもあって辛かったのを覚えています。保育に関しても、子どものための保育でなければならないのに、いつのまにか先輩保育士の顔色を伺って毎日を過ごすようになり、当時の子ども達には申し訳なかったなぁと思っています。

0歳児担任だったのですが、クラスに4人の保育士がいて、そのうち2人は大ベテランで、物言いもハッキリしていた方々だったので、たまにフリーの先生が応援に入ってこられた際、きつい言い方で指示をしてしまうこともありました。それが積み重なったせいか、保育中にフリーの先生が耐えきれず泣いてしまい、しばらく0歳児のクラスを担当しなくなったという出来事を強く覚えています。

複数担任となり、保育に関しての進め方や子どもへの関わり方について相違点があり悩みました。

3位:保護者対応

保育士として働き始めの頃に特に緊張するのが保護者とのやりとりです。経験が浅いうちは相談されても上手く回答ができず、苦手に感じてしまう方は多くいます。
また、少し無茶なことを言われたり、保護者によって対応の難しさが違ったりする点も悩みの種になっているようです。

どんな風に保護者の方に子どもの様子を伝えれば良いのか。予期せぬタイミングで育児や保育園での悩みを相談されたとき、心構えをしていなかったのでとても焦った。

0歳児の子どもが39度の熱を出し、お母さんの職場へ連絡をしたら「仕事で迎えに行けないので、救急車を呼んで病院に連れていってほしい」と言われ、困りました。

1年目は保育者にあまり尋ねず、自分勝手に進めてしまうことが多々あり、上手くコミニュケーションがとれなくて悩んでいました。

1年目は乳児クラスだったため、噛みつきなどを防ぎきれず、子どもに傷を残してしまった際の保護者様への謝罪にとても緊張しました。最初は、先輩の先生と一緒に対応しましたが、それでも緊張したのを覚えています。

4位:書類作成の方法

保育士は保育だけでなく、保育計画や連絡帳といった書類作成業務もこなす必要があります。園によっては書き方が統一されていないこともあり、作成に戸惑った方もいるようです。
なかには勤務時間内に終わらず、残業や持ち帰って作成するなどのケースもあります。これは新人に限らず、保育士全体としての問題とされています。

書類をどこまで詳しく書くべきなのか当時は分からなかった。

普段の保育を行いながら計画的に取り組めなかった。どう取り組めばいいか分からなかった。
(何を準備しないといけないか、どんな手順を踏むのか、いつまでに案を出していつまでに作らないといけないか、など)

書類の書き方や様式が園によって違うので悩んだ。

勤務時間内に書類が書けず、ほぼ持ち帰り仕事だった。

保育士としてのやりがいを一番感じられた瞬間

保育士として一番やりがいを感じられた瞬間を教えて下さい(複数回答)

アンケートでは1年目で悩んだことだけでなく、「保育士として一番やりがいを感じられた瞬間」についてもお聞きしました。
辛いことはたくさんあるけれど、それに負けないくらいのやりがいもあるのが保育士です。かわいい子どものためなら頑張って働ける、そんな想いを抱きながら働いている方も多いでしょう。
アンケートでは様々な回答を頂きましたが、その中でも特に多かった上位4つについて詳しくご紹介します。

1位:子どもの成長を感じた時

やりがいを感じられた瞬間で最も多かったのが、『子どもの成長を感じた時』でした。
乳幼児期の子どもは身体的にも精神的にも顕著な成長を遂げます。そんな大切な時間を共に過ごす保育士は、子どもが成長していく過程を間近で見ることができます。
「自分がやってきたことが子どもたちの成長に繋がっている」と感じる瞬間は、辛さも吹き飛ぶくらいの喜びを感じるでしょう。

初めて0歳を担任していて、言葉の獲得をし始めたときに「しぇんせー」と顔を見てはっきり言ってくれました。今まで分からないことだらけのなかで子どもたちと関わり、このままで大丈夫かなと悩んでいましたが、その一言を聞き、間違ってなかったんだと分かり、嬉しさとやりがいを感じた。

こどもに想いが通じて能動的に動いてくれたとき。
(ex. 公園で遊んでいて、まだ帰りたくないと思っても、自分の声掛けによって「みんなと一緒に帰ろう!」と気持ちを切り替えてくれたとき)

子どもの成長を間近で見れて一緒に喜び合えた瞬間が、嬉しくてやりがいを感じます。保護者の方ともその姿を喜び合えることも嬉しいです。共に成長を共感できるよう、子どもたちや、保護者の方の心に寄り添い、これからもきめ細やかな保育を心掛けていきたいと思います。

噛みつき、ひっかきなどお友だちとのトラブルが多かった1歳2歳児のクラスの子たちが、自分たちで考えて「あとでおもちゃかしてね」と言えたり、ブランコを「じゅんばんね」と譲り合えるようになったのを見て、心の成長を感じました。

2位:子どもの笑顔を見れた時

保育園が子どもにとって安心できる場所になり、リラックスした笑顔を見せてくれたときが嬉しい、と感じる方がたくさんいました。
少し疲れていても、大好きな子どもの笑顔を見れば「今日も一日頑張ろう!」とやる気が出ますよね。日々忙しい保育士にとって、子どもの笑顔は何よりのエネルギーになっています。

初めは泣いていた子たちが日々過ごしていくなかで、子どもたちにとって安心できる存在になれたときや、たくさんの笑顔を間近でみられるときにやりがいを感じます。

保育者も子どもも笑顔になる瞬間、喜びを共有できる瞬間、子どもの気持ちを理解し、保育者に伝わったことで子どもが納得する瞬間が嬉しいです。

朝あまり体調が優れなくても、出勤して子どもが元気に「おはよう!」と言ってくれる瞬間、こちらも元気をもらえる。

子どもがいたずらをしたり、おうちにいるようなリラックスした姿を見せてくれたり、安心して過ごす姿を見ると、とても嬉しくなります。

3位:保護者から感謝の言葉をいただいた時

保護者の方から、「お家でも保育園の話をしている」「こんなに成長していた」などの話を聞くと、園での生活がちゃんと子どものためになっているんだ、と嬉しくなりますよね。
また、保護者の方とのコミュニケーションは悩むところが多い分、感謝の言葉を受け取ったり、「先生が担任で良かった」と言ってもらえたときは、大きな自信にも繋がります。

保護者にお礼を言われたり、お家での子どもの話に自分が出てきたと聞いたとき。

日々の子どもたちの笑顔はもちろんのこと、「先生が担当でよかった」「ここに預けてよかった」と、保護者に言っていただいたとき。

保護者の方から、園に通いはじめてどれだけ成長したかを伝えて頂いたり 「ありがとうございます」と笑顔を見せてくれたとき。

一緒に遊んだり制作をしているなか、子どもたちが楽しそうに取り組んでくれてるときは嬉しいです!週末になると保護者の方から、「今週もお世話になりました!」など言って頂いたときなど。0・1・2歳児の著しい成長を保護者と一緒に目の前で感じられることが嬉しいです!

4位:子どもが懐いてくれた時

子どもが「先生大好き!」と言って抱きついてきてくれたら、とても嬉しいですよね。
保育士にとって子どもに懐かれるということは一つの課題です。はじめのうちは上手く接することができなくても、だんだんと心を開いてくれるようになると、素直な子どもからのアプローチを受けるようになり、自然と笑みがこぼれてしまいます。

初めは人見知りで嫌がられていたけど、しばらくすると慣れて抱っこを求められたりする瞬間!

退園時に「先生も一緒に行こうよ、先生がいい」と言ってもらえたこと。

できなかったことを徐々にできるようになっていく姿を細かく知れること。○○先生と遊びたい。○○先生一緒に給食食べたい。と子どもから求められ、活動に誘われたとき。

膝の上に座ったり、手を繋いでいるときなど「先生のこと、大好きだよ!」と言ってくれたときや卒園して道でバッタリ会ったら笑顔で先生と寄って来てくれたこと。

まとめ

保育士1年目は誰しもが悩みを抱える時期です。慣れない仕事や経験不足からくる自信のなさから失敗を繰り返し、「保育士に向いていないのでは?」と落ち込むこともあるでしょう。
しかし、子どもの笑顔や保護者の方からの感謝の言葉、先輩保育士のサポートなどに支えられ、少しずつ成長を重ねながら保育士を続けている方はたくさんいます。

1年目のうちから完璧にできる人はいません。壁にぶつかったときは、臆せず周りに相談して一つひとつ問題を解決していきましょう。

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