手ぶら登園保育コラム

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保育に必要な年間指導計画を作ろう!注意点と書き方をご紹介!

「年間指導計画を書いたことがない」「どうやって計画を立てるの?」と現場で悩む保育士を見かけることはありせんか?

新人保育士や初めて担当する年齢のクラスになった保育士は、年間指導計画をどのように書けば良いかわからないと困るケースも多いです。

そんなときは、保育園の管理者であるあなたからアドバイスができると、保育士にとって信頼できる存在になるだけでなく、園全体の状況把握もしやすくなります。

今回は、年間指導計画の注意点と書き方をご紹介します。先の見通しを立てて、子どもたちの成長の手助けをしましょう。

保育園の年間指導計画とは

年間指導計画とは、保育園で毎年4月頃に作成される計画のことです。前年の子どもたちの様子を把握して、これから1年どのように成長していってほしいかを考えます。年間指導計画の内容は、おおまかに以下のとおりです。

  • 年間目標
  • ねらい
  • 行事
  • 園児の姿
  • 養護と教育
  • 環境構成と援助・配慮
  • 子ども・子育ての支援(保護者への支援)

保育園によって多少フォーマットは変わりますが、書く内容自体はそれほど変わりません。ぜひ参考にしてみてください。

年間指導計画を作成する理由

年間指導計画を必ず作成する理由は、保育所保育指針に定められているからです。保育所保育指針には、以下のような記載があります。

各保育所の保育の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえて、保育の内容が組織的・計画的に構成され、保育所の生活の全体を通して、総合的に展開されるよう、全体的な計画を作成しなければならない。

引用:厚生労働省「保育所保育指針

子どもの成長は、あらゆる場面で見られます。場面は違ってもつながりが多いため、全体の把握ができるよう計画を作るのです。

年間指導計画を作成するときの注意点

ここからは、年間指導計画を書く前に注意するポイントをご紹介します。最初は時間がかかりますが、一度流れを覚えてしまうと簡単です。注意点を押さえて、書ける場所から埋めていくよう保育士に指導を行いましょう。

子どもの状態を把握する

年間指導計画を作成するためには、現段階の子ども一人ひとりの状態を把握することがとても大切です。なぜならこの計画書は、子どもたちの今後の成長を予測するもの。現状がわかっていなければ予測もできません。

引き継ぎ内容をよく見たり、子どもたちの様子を観察したりして、わからないところがあれば前年の担当者に聞くのも良いでしょう。

子どもたちの様子を見るときのポイントは、どんな発達状況か、どんな遊びが好きか、人間関係、クラスの中の立ち位置などです。

クラス全体を見るのではなく、ターゲットを決めて個人に注目してから計画を立てるよう指導しましょう。

月案・週案・日案と関連づける

年間指導計画は、他の指導案と関連づけることも大切です。記録として残すものは年間指導計画だけではなく、月案・週案・日案など複数あります。記録ごとに矛盾が生まれないよう、きちんと整理して関連づけなければなりません。

例えば夏は水遊びをするという年間計画を立てた場合、7月や8月の月案にも水遊びを記載し、実際にいつ行うのかを週案に記載、日案でより具体的な方法と子どもの様子を残します。

関連がないものは、ねらいや目的とずれている可能性が高いため、必ず他の指導案と関連づけるよう保育士に伝えてください。

ねらいと内容をはっきりさせる

年間指導計画を立てるときは、保育園の方針を踏まえた上で、ねらいと内容をはっきりさせてください。決まったゴールがないと、保育士によって保育内容にずれが生じてしまうからです。

現場の保育士のやりたいことだけに偏らせると、園全体の方針がまとまらなくなってしまい、子どもたちはもちろん管理者であるあなたも困ってしまいます。

日頃から現場の保育士とコミュニケーションを取り、保育方針が合っているかを確認すると良いです。またねらいを達成するためにも、子どもたちの観察や保育士の技術指導は怠らないようにしましょう。

必要があれば修正していく

年間指導計画は4月に立てますが、必要があればその都度修正していきます。なぜなら、年間指導計画はあくまでも4月時点での予測であり、実施していく中でずれが生じることもあるからです。

年度途中でもずれを修正していくことで、来年以降の計画が立てやすくなります。今後の子どもたちの成長や次に担当する保育士のためにも、面倒がらずに修正をしていってください。

また、年度末にまとめて修正しようとすると忘れることも多いので、気づいたときに修正を行うよう心がけましょう。月案作成時でも構いませんので、保育士と一緒に見直す時間を設けることをおすすめします。

年間指導計画の書き方

最後に、年間指導計画の書き方をご紹介します。年間指導計画を書くときの注意点がわかったところで、実際にどのようにして書くのかを見ていきましょう。

1年に1度の大仕事ですが、しっかりと埋めることで、全体の流れを把握しやすくなります。

1年を4期に分けて記入する

保育園で年間指導計画を作成するときは、1年を4期に分けて記入することが多いです。なぜなら保育園では、季節ごとにさまざまなイベントがあるから。

1年を4期に分けることで、その季節にやりたいことや気づいてほしいこと、予想できる子どもの姿、保育士の動き、準備する期間などを把握しやすくなります。

ただし、中には学校と同じく3学期制の保育園もあります。年間指導計画を立てる前に、自分の保育園では何期に分けて記入するのかを再確認しておきましょう。

前年の計画やテンプレートを参考にする

年間指導計画を作成するときは、前年の計画やテンプレートも参考にしましょう。いきなり真っ白の状態から書くのは、ベテラン保育士や現場をまとめている園長でも難しいことがあります。

過去の年間指導計画やネット上にあるテンプレートを参考に、わかるところから埋めていきましょう。保育士に1からすべて教えるのではなく、効率の良いやり方を教えて、ある程度埋めたところでフィードバックをしてください。

最初からすべて質問されるよりも、ある程度埋まったものを見直したほうがチェックの効率が上がります。

家庭や地域と連携する

年間指導計画を作成するときは、園内だけにとどめず、家庭や地域との連携も計画に組み込みましょう。子どもたちは、さまざまな大人との関わりの中で、社交性や協調性を伸ばすことができます。

連携することで、保育園でできたことを家庭でも褒めてくれたり、地域の人との挨拶をとおして防犯対策を行ったりと子どもにとってもメリットが多いです。

また、住んでいる場所によっても差があります。その地域でしかできないことを、子どもたちに経験してもらいましょう。

まとめ

今回は、保育園の年間指導計画について、注意点と書き方を紹介しました。年に1度しか書かないため、最初は誰でもつまづいてしまうでしょう。

そこで計画を立てる前に、園長や管理者から、適切な書き方や作成の流れを伝えてあげてください。過去の計画やテンプレートを参考に、目の前の子どもたちをしっかりと観察して作り上げることが大切です。

また保育士が悩んでいる場合は、積極的に声かけをして、1人で悩ませすぎないように気をつけましょう。1人で考えるより、早めにわからないところを聞いて疑問を解決するほうが効率的です。

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