手ぶら登園保育コラム

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保育士の人数の推移は?現状を把握して保育士不足解消に役立てよう!

「保育士の人数の推移はどうなっているの?」「潜在保育士はどれくらいいるの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。子どもの成長に欠かせない保育園ですが、現場は保育士不足に悩んでいるケースも多いです。

今回は、保育士の人数の推移と、人手不足を解消する方法についてご紹介します。ぜひ、子どもの成長を見守る保育士への待遇を見直すきっかけにしてください。

全国の保育士の人数

毎年多くの大学や短大、専門学校から、保育士資格を持った人が卒業します。にもかかわらず、保育士不足はなかなか解消されません。

全国の保育士登録者数は、約154万人います(2018年調べ)。しかしその中には、資格はあっても保育士になっていない人も多いです。最初に、全国の働いている保育士の人数と潜在保育士の人数を解説します。

参照:厚生労働省「保育士の現状と主な取組について

現場で働く保育士の人数

保育士資格を所有して、現場で働く人数は約59万人です(2018年調べ)。この人数には、認可保育園や社会福祉施設で働いている常勤、非常勤の保育士が含まれています。

ただし、認可外保育園は含まれていないため、実際はもう少し多くの人が保育士として働いていると考えられます。

参照:厚生労働省「保育士の現状と主な取組について

保育士資格を持っている潜在保育士の人数

現場で働いている保育士が約59万人であるのに対し、保育士資格を持っているのに現場で働いていない潜在保育士は約95万人います(2018年調べ)。

保育士不足を解消するには、保育士資格を持つ人を増やすだけでなく、潜在保育士が現場に戻ってこられる環境作りが大きな課題と言えるでしょう。

参照:厚生労働省「保育士の現状と主な取組について

保育士の人数の推移

2018年の調査では、過去5年間で保育士資格の所有者数は約35万人増えています。しかし同時に、潜在保育士の数も約22万人増えているのが実態です。

保育士資格の所有者は増えているものの、潜在保育士の割合は61%と変わらない結果となりました。

参照:厚生労働省「保育士の現状と主な取組について

保育士が人手不足になりやすい理由

子どもの頃からの夢だったという人が多い、保育士という職種。ではなぜ、保育士の人数は不足してしまうのでしょうか。ここからは、保育士が人手不足になりやすい理由を4つご紹介します。

給料と労働が見合ってないから

保育士が辞める原因の1つとして挙げられるのが、給料と労働が見合っていない状況です。保育士の給料は、全国平均で手取り17~18万円と低め。

しかし保育士は子どもの命に関わる仕事であり、実際の保育だけでなく、準備や報告などやるべき業務は数多くあります。朝から晩まで仕事が終わらないなんてことも珍しくはありません。

園内で仕事が終わらない場合は、自宅に持ち帰ることもあるでしょう。

給料と労働が見合っていないため、体や心の限界を感じて辞めてしまう人が多いのです。

命を預かる責任が重いから

首の座っていない乳幼児から好奇心旺盛な5歳児まで、保育園では大切な子どもたちを預かっています。

ちょっとしたことでも命に関わる場面が多くあるため、学校を卒業したばかりで慣れていない保育士は、命を預かる責任に耐えきれなくなって辞めてしまうことも。

1人で複数の子どもを見る大変さを身をもって体験した保育士は、責任が重すぎると感じることが多いようです。

家庭との両立が難しいから

保育士の仕事が好きで続けたいと思っていても、家庭との両立が難しく、やむなく職場を辞めるという人もいます。

昔から、保育士は男性よりも女性の割合が圧倒的に多いです。結婚・出産をした女性は、今までどおり園で働き続けるのが難しくなり、いったん辞めたり、パートになったりするケースが目立ちます。

子どもが大きくなるまでには、どうしても時間がかかります。家庭と仕事を両立できる環境が整っていなければ、保育士は辞めざるを得ないのです。

休職期間のブランクや体力に不安があるから

女性は出産などで一度辞めてしまうと、復職するとしても数年後になることが多いです。ブランクの間に広まった新しい保育の取り組みについていけず、不安を覚える人もいます。

また、保育現場はとにかく体力勝負です。年齢が上がるにつれて体力は落ちてくるため、正社員として働く体力があるか心配になることもあるでしょう。

出産や育児で一度保育現場から離れたことで、その後の復職をためらう保育士もいます。

保育士不足を解消させるためには

保育士不足を解消させるためには、潜在保育士をいかに確保するかが大事です。最後に、潜在保育士を減らし、保育士不足を解消するために保育園ができることを紹介します。

子育て支援を充実させる

出産を希望する保育士のために、子育て支援を充実させましょう。保育士の子どもを優先的に預けることができるなどがあります。

また、家事ができる時間の確保を目指すことも大事です。結婚・出産で保育士を辞める人の中には、また保育士として働きたいと思う人も多くいます。

そんな人たちを、職場である保育園がどれだけサポートできるかが重要となってくるでしょう。

研修を設ける

一定期間現場で働かないと、どのような保育が求められているのか、新しい取り組みについていけるか不安になってしまいます。そこで、潜在保育士向けに研修を設ける園も出てきました。

座学だけでなく、実際に園訪問を行い、子どもたちと触れ合いながら研修を行うスタイルです。現在の保育の仕組みを知ることで、安心して現場に復帰しやすくなるでしょう。

自治体の支援制度を共有する

保育士が足りない地域では、自治体が保育士確保のために引越し費用や研修費用を負担してくれる場合があります。経済的に厳しくなりやすい保育士ですが、給付金や貸付金といった支援があれば、金銭面の負担は軽減できるでしょう。

最初は仕事に慣れていないため、給料も少なくなりがちです。しかし、金銭面での補助があれば、保育の世界に入りやすくなります。

それぞれの自治体が行っている支援制度の内容を事前に把握し、使えそうなものがあれば積極的に共有しましょう。

労働環境を改善する

残業削減や休日の確保など、労働環境の改善も重要です。経営者や園長が保育士一人ひとりの役割を把握し、適切な仕事量を振り分けましょう。

いくら保育の仕事が好きでも、自分の時間が取れなければ続きません。適切な労働環境で、心も体も元気な状態で働けるよう工夫しましょう。

人間関係の風通しを良くする

経営者や園長が配慮して、園全体の人間関係の風通しを良くしましょう。保育士は女性が多いため、園によっては保育士同士で陰湿ないじめが起きることもあります。

本来なら協力して仕事をするべき保育士同士の人間関係が悪いと、園全体の雰囲気も悪くなり、子どもたちにも悪影響を及ぼしかねません。

まとめ

今回は、保育士の人数の推移と、保育士不足の原因や対策を紹介しました。保育士登録者数は増えているものの、潜在保育士の割合も同じように増えており、人手不足を解消するには

いかに潜在保育士を確保するかが大切です。

給料や労働環境などを見直して保育士不足を解消し、よりきめ細やかな保育ができるようにしましょう。

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