手ぶら登園保育コラム

保育園の運営に役立つ情報を発信

ポスト待機児童時代の中で保育園が行う園児集客とは?

保育園が行う園児集客とは

厚生労働省から2021年4月現在の全国の待機児童数が発表されました。待機児童数は、昨年度の半分以下の5,634人まで減少したということで、調査が開始されて以来最も低い数値になっています。

このまま待機児童数が減っていけば、保護者様が保育施設を選べるようになっていきます。そこでポスト待機児童時代に向けて、保育施設ではどのような園児集客を実施しているかを取材させていただきました。

園名:トータス保育園足立区南花畑
施設形態:企業主導型保育所
定員数:0歳児6名 / 1歳児6名 / 2歳児6名(合計18名)

トータス保育園は、保護者様と話しあいながらお子さまの健やかな成長をサポートしている保育園です。お子さまにとって、ご家庭にとって何が一番最善かを考えて保育をされています。

トータス保育園様は子育て支援の一つとして、保護者様の持ち物である寝具やおむつなどを保育園でご準備されていると思いますが、実際に保護者様が持ってくる荷物はお着替えくらいですか?

トータス保育園 園長 宮里先生にインタビューさせていただきました。

はい。お着替えぐらいです。実はそのお着替えの管理方法にもこだわっています。

保護者様には着替え一式を袋に入れて1セットとしてご用意いただき、それを3セットずつ持ってきていただいてます。そして保育士が管理しやすいように、ズボンだけを使用したとしても袋ごと1セット保護者様に返し、ズボンだけ追加して再度持参いただくことにしています。

そうすることで保育園にはいつもお着替え一式が数セットあるような状況にできています。この方法にしているので、お着替えの荷物も少なく、残数を確認する必要がなく運用できています。

持ち物が少ないのは保護者様にとっては嬉しい点ですよね。保護者様からどのような感想をいただきますか?

そうですね、持ち物が少ない点はすごく喜ばれています。その中でも、おむつに関しては「おむつ持ってこなくていいんですか!?」と驚いて喜んでくれる保護者様が多くいらっしゃいます。

おむつの定額制サービス「手ぶら登園」に対して、保護者様の反応としてはいかがでしょうか?

すごく喜ばれているように感じますね。過去に子どもがおむつかぶれしたことのある保護者様がいて、おむつのブランドを変えることに対して不安を漏らしていたのですが、「保育園準備の負担軽減になるのであれば、一度手ぶら登園やってみます!」と始められ、結果としておむつかぶれしなかったこともあり、その方からも好評いただいていますね。

現在実施されている園児集客の施策と、その反響等があれば教えてください。

園児集客という面では、挨拶や、整理整頓など「当たり前のことをやりましょう」と強く言っています。多分他の園だと「英語を教えますよ」とか「リトミックやりますよ」とかが多いと思いますが。

あと当園は企業主導型なので、認可園と違って自治体を通さずに直接保護者様と契約をすることができ、お住いのエリアに縛られずに子どものお預かりができます。
また、自治体の境界線に近い立地なので、区外の方でも都外の方でも、当園に子どもを預けてお仕事に行かれる方が多くいらっしゃいます。

そのため私たちは、近隣の子育て支援センター等に行って、直接保護者の方とお話させていただき、様々なエリアから私たちの園を選んでいただけるように活動しています。

地域と連携して何か活動されたりしていますか?

地域の方向けには、保護者支援活動として講座を開催したりしています。先日は地域の方もお呼びして、トイレトレーニング講座を実施しました。

これは、コロナの影響で母親学級がなくなり、保護者様同士のコミュニケーションの場が減り、子育てに対する不安は大きくなっている保護者様に対して「こういうときはこうしましょう」という提案を示して選択肢を増やしてあげられる場を提供しようと思って実施しました。

私たちは、このような講座を開いて情報を得られる場を提供することは、保護者様の気持ち面をサポートする意味でも大事だと思っています。

その他にも、コロナ禍で保護者様に直接来ていただく行事がなかなかできていなかったので、保護者向けにzoom懇談会を実施しました。懇談会では、行事がなくなった代わりに子どもたちの様子を動画で見ていただけるようにしました。

このような講座はどこかで告知をされていますか?

本当はしたほうが良いと思いますが、私がそういう類のことに疎いので、あまりできていません。実施している事としては、見学に来た方に対してお声がけしています。

反響があれば今後宣伝をしていくのも良いと思います。今、実際に講座に参加されている方は、在園児の保護者様の友達や知り合いの方が多いです。

園見学の時に意識されていることはありますか?

大きく2つあります。ひとつは、園見学に来られたときに園の雰囲気が分かりやすいようにしておくということ。もうひとつは、保護者様からすると口に入るものが一番気になると思うので、給食の写真をお見せするようにしています。

見学時間は、子どもの様子を見ていただくために午前中の10時に設定しています。ただ今はコロナ禍ということもあり、園内をお見せできないのですが、動画で園内をお見せしたり、園見学のタイミングによってはその日調理した離乳食をお見せしたりなどの工夫をしています。

あと現場の先生方がすごく頑張ってくれていまして、保護者様に対して丁寧な挨拶をしてくれたり、園内を常に整理整頓してくれていたり、雰囲気の良さが保護者様にも伝わると思います。

現在定員は埋まっているので、見学のご連絡を頂いた際は一回見に来てもらって、最短で入園できるタイミングをご案内させていただいてます。

今までに園児が集まらなくて困った経験はありましたか?

コロナ禍になった時は、出足が遅かったこともあり「園児が来てくれるかな?」と不安に感じたことはありました。やはり駅近の園には立地の良さでは負けてしまうかなと思うので、保育の質を上げていくしかないと思っています。

ただ、保護者様にとって一番良い環境を選んでもらうことが大切だと考えているので、電車で職場へ行くのであれば「駅近の園さんもあるからよく見て決めてくださいね」と声をかけることもあります。

それでもうちの園が良いって言ってくだされば、それは有り難いことです。

園見学に来られる方は何を経由して来られることが多いですか?

そうですね、今はネットからのほうが多いと感じています。ネットでもお電話でも、当園に興味を持ってくださったことに対するつながりを大切にしていけたらと思っています。

最後に園児集客という観点で先生が一番大切に考えられていることはなんでしょうか。

元々認可園にいたので園児集客を意識してこなかったのですが、今、企業主導型保育園にきたので園児集客をやらないといけないという意識を持って取り組んでいます。

そうじゃないと保育士さんたちのお給料や自分のお給料にも影響してくるので、そのような意識が大事だと思います。

そして私は、職員を大事にしないと保育は絶対うまくいかないと考えていますので、先生方には保育の知識もそうですが、労働基準など自分を守るための知識も身に着けて、バランスの取れた社会人になってほしいなという思いがすごくあります。

私自身園長として勤務するのは初めてなので、最初は大変でしたが、現場をやってきたからわかる大事にするべきところを、経営側にも伝えてきました。そのバランスを取るのが園長としての自分の仕事だと思ってます。

私は、職員を大切にすることで結果的に園児集客にもつなげていけたらいいなと考えています。なので経営者の方には、職員さんの立場に立って考えていただき、お互い話を聞いてすり合わせをした上で、より良い保育園にしていきたいと思います。

まとめ

ポスト待機児童時代の中で、保育園はより一層、選ばれる側となってくると思います。もちろん乳幼児教育は大切にしつつ、選ばれる保育園として、保護者支援の取り組みとして何を行うか。

今まで以上にそれぞれの園の考えや取り組みについてを保護者様から問われるという視点も必要となってくるかもしれません。どのようなニーズがあるのか、把握していくことも保育運営の大切なポイントとなってくるのではないでしょうか。

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