新規開園と同時に『手ぶら登園』を導入し、園比較の材料として活用

園名:夢の木保育園

地域:福岡県

施設形態:認可保育園

定員数:90名

支払方法:保護者が負担


夢の木保育園

2020年に開園した夢の木保育園。開園と同時に『手ぶら登園』もスタートして頂きました。
「都会の中で過ごす子どもたちに、自然をより身近に感じてほしい」そんな思いから作られた、木のぬくもりに溢れた園舎がとても魅力的です。
裸足でも遊べる屋上園庭では人工芝生の上を元気に走り回るお子さんの姿が見られます。
今回は保育士としてのご経験もある、理事長先生にお話をお伺いしました。

『手ぶら登園』を知った時は一目ぼれのような感覚でした

ー『手ぶら登園』を知って頂いたきっかけは何ですか?

ネットニュースで保育関連の情報を見ている時に『手ぶら登園』が紹介されている記事を見て、おむつのサブスクの仕組みを知り、読んだ瞬間、「あ!なるほど!」と思いました。

私自身、今は理事長兼園長ですが、現場で保育士として働いてきて、ずっと紙おむつを利用していました。当時は、先生が個人個人のおむつの残数のチェックや、もうすぐ無くなりそうだから声かけなくちゃいけないな等、様々な配慮が必要でした。

実際、保護者様に「おむつを持ってきてください」と伝えたり、忘れてしまったら、園のおむつを1枚数十円等でお渡しすることもありました。使った分をおむつで返却して頂くと、いろいろな銘柄のおむつが混在してしまい、銘柄にこだわりのある保護者様は嫌だと感じられることもあるようで、現金にてお返し頂いておりましたが、そうすると、お金の受け渡しや管理が煩雑になったり、とても大変でした。

そんな時に在庫の把握、声掛けの手間、個人間でのやりとりがなくなるというこのサービスを知って、一目ぼれのような感覚でした。

ー先生方の反応はいかがでしたか?

おむつの準備をしてもらうことは当たり前の業務になっていたので「すごい~!」と驚いていました。
新規開園だったので、先生方にも「うちはこういう方針でやりますよ」と伝えやすかったです。管理をシンプルにするために、基本全園児に利用してもらうことで、先生たちの業務もシンプルになり、喜んでいます。

おむつの処理も担うことで、『手ぶら登園』を使いたい保護者様が入園して頂けるようになった

ー保護者様へはどのようにご案内されていますか?

入園説明会の時に、園の方針として『手ぶら登園』を利用して頂くことをご説明しています。
通常であれば、おむつの残数を記載したり、おむつのお尻の部分に名前の記載が必要など手間がかかるけど、『手ぶら登園』を利用することで、保育園でおむつの準備をしますとお伝えしています。

また、おむつの持ち帰りを懸念される保護者様もいらっしゃいます。そのような点を気にされる保護者様には、衛生面的にも保育園で処理をするので、紙おむつに関しては何も気にして頂く必要がなくなりますとお伝えすると、登録にご納得いただけています。趣旨などをご理解いただいて、便利だなと思って頂けた保護者様は入園を希望されます。

導入当初は「そんなサービスがあるんですか!?」という反応だったのが、今では「そういうのありますよね」と保護者様の反応も変わってきたので、サービスが浸透してきたのかなと感じています。

ー利用したくないという保護者様はいらっしゃいますか?

保護者様の中には価格を気にされる方もいらっしゃいます。
そのため、実際にドラッグストアで購入した場合の負担額と保育園での使用枚数を想定して、使い放題のメリットを説明すると、多くの保護者様がうなずきながら話を聞いてくれます。

また銘柄にこだわりがある方は、実際に使って頂いて肌に合わなければ持ち込みをして頂いても良いですよとお伝えした上でご利用頂いていますが、今のところおむつかぶれのできたお子様はいませんね。

むしろ、使い放題という利点を生かして交換頻度も上げています。

以前は残りの枚数を見て大事に使おうとしていたところが、いくら使っても大丈夫だという強みがあるので先生たちも躊躇なくおむつ交換ができ、おむつかぶれや汗疹は軽減されました。

『手ぶら登園』が当たり前になり、空気のように浸透している

ー発注や在庫置き場はどのように管理されていますか?

倉庫に保管していた時は結構なスペースを使っていましたが、各クラスに分散したり、トイレの収納棚に置くなど工夫をしたことで、保管スペースがなくて困るということは無くなりました。

発注に関しては発注関係を担当する先生がおり、残数の把握をして備品管理を徹底して頂いています。注文から納品までの期間もそんなに待たされることもないので、困り事は特になく、大変満足して利用できています。
今では保護者様も保育士も安心して利用していて、空気のように浸透したサービスになっています。

ー職員間での意思疎通や、保護者様への方針の共有を徹底されているからこそ、
 皆さまに納得してご利用頂けているのですね。貴重なお話をありがとうございました。

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