園名:大津保育園
地域:神奈川県
施設形態:企業主導型保育

大津保育園は、子どもの持てる「生きる力」を大切に、温もりと心地よさで、子どももおとなも幸福や満足を感じる場所でありたいと目指す企業主導型保育園です。園長の後藤先生とお話していると、温もりにあふれたお人柄と、あたたかい園の雰囲気が伝わってきます。
おむつに関わる業務の改善を目的に、サービスの導入を決めました
ーサービスを導入していただいてから、1年半ほどになります。手ぶら登園を始められたのはどのようなきっかけだったのでしょうか?
おむつのサブスクがあるということは、どこかで聞いて知ってはいました。企業主導型保育園の集まりがあった際に、実際に導入されている園から「使うといいよ」と紹介してもらったのがきっかけだったと思います。
ーそうだったんですね!最初に聞かれたときはどのような印象でしたか?
保育の現場では、おむつの履かせ間違いなどに気を付けなくてはならないことや、おむつが足りなくなった際に、保護者に持ってきていただいたり、貸したおむつを返していただいたりするやり取りとか、もうそのあたりが負担で、面倒だなという思いがあったので、サブスクもいいのでは?と思いました。
手ぶら登園を導入する前は、「個人BOXにおむつを入れておいてください」と、保護者にお願いしていましたが、やはり忘れてしまう方もいます。
園のおむつを貸し出すと、何枚貸したなどのチェックをしなければならないし、保護者へ「何枚返って来ていないので持ってきてください」とか、なんとなく言いづらかったり。
また、保育者だけはなく、保護者にとって良いサービスであれば入れていこう、とも思いました。
ーありがとうございます。導入してみようと思ってから実際導入されるまでの期間は早かったのでしょうか?
3年前の7月に開所したのですが、翌年の3月にはおむつのサブスクを入れようと決めて、4月から開始しました。利用料金は全額保護者負担ではなく、一部園が負担しています。
ーそうなんですか!それは保護者様も喜ばれているでしょうね!
本来サービスにかかる費用はこれくらい、園で負担している金額はこれくらい、ということも案内に載せているんですけど、利用開始時点からその金額にしているので、保護者は園負担の部分があることに気づいていないかもしれないですね(笑)喜んでくれているかどうかも、ちょっとわからないです。(笑笑)
ー先生方の反応はいかがでしたでしょうか?
良かったですよ。保育士たちも、園児の名前を確認しながらおむつを取り換えるということがなくなって。あれ?違う子のおむつ履いているよ、ってことがなくなりました。
あとは足りなかったから保護者に言わなくちゃいけない、ということもないですし。
「持ち込みのおむつを個別に収納するひと手間も減って楽になったよ」と、今保育士が横から言っております!
ーおむつの収納はどのようにされていますか?
トイレのところにラックが置いてあって、そこに動物の絵を書いて、M・L・Bigと収納しています。子どもたちに、「おむつ替えるからライオンさんのところから持ってきてね」と言うと、自分で持って来てくれるんですよ。
マミーポコはドラえもんのおむつなので、みんな同じような絵柄なんですけど、それを子どもたちなりに選んでくるんですよね。みんな一緒なんですけど(笑)カードゲームのようにして選んでくるので、「あ、当たりの持ってきたね~!」と言うと、喜んで履いていますね。そんな感じで、子どもたちも楽しんでおむつ替えをしてくれます。



全員利用で、保護者の持ち物を最小限に
ー今は13名の園児がお使いいただいていますが、おむつが必要な園児については全員使っていただいるのですか?
そうですね。おむつが外れている子以外は使っています。
ー保育施設によっては、保護者様に使う使わないを選んでもらっている園もあります。そうなると使っている子と使っていない子が混在してしまって、余計に先生方のお手間が増えるのではないかと思うのですが。
大津保育園では、おむつを必要とする園児全員に利用していただく前提で使っています。
系列園では、保護者に利用するかどうかを選んでいただいているそうですが、おむつを利用する園児がそんなにいないので、混在していもそれほど大変ではないようです。
ー大津保育園さんでは登園手段は何が一番多いですか?保護者様が持ってこられる荷物は多いのでしょうか?
歩いてくる方もいますが、ほぼ車です。
保護者が毎日持って来るものはスタイと口拭きタオルくらいですね。お布団もマットは貸し出しているので、そこに敷くバスタオル2枚くらいしか持ってきてもらっていないんです。週末や週初めにお布団セットを持って来たり持って帰ったり、というようなことはありません。
ーそれはとてもいいですね!
このサービスは『手ぶら登園』っていうお名前じゃないですか。
その名前の由来を以前にお伺いしたときに「保護者とお子さんとが手をつないで登園して欲しいから」ということだと聞いて、だったら『手つなぎ登園』っていう名前だったらよかったねと話したのを覚えています。『手ぶら登園』のほうがなんとなく楽ちんなイメージはしますけどね。
入園時におむつのサブスクの話をするときには、話の中にそのエピソードを盛り込むようにしています。
ーありがとうございます!現在はおむつ以外のサービスの取り扱いはないのですが、今後はサービスの幅を広げて、本当の「手ぶら」にできたら良いなと思っています。エピソードを保護者様への案内に盛り込んでいただいてありがとうございます。
ー保護者様からの、手ぶら登園に対するご意見はありますか?
先週、認可保育園から移ってこられたお母さまからは、「前に通っていた保育園ではよくおむつの催促をされてしまっていたが、この園ではそれがなくて、荷物の準備も、気持ちも楽になってよかった!」と言っていただきました。
「おしっこ一回くらいなら、おむつを替えなくていいです!」という保護者も中にはいますが、保育者としては、枚数を気にせずにおむつ替えできるっていうのはとても良いですね。親だと、どうしてもギリギリまで替えないことがあるんですよね。園では頻繁に替えるので、おむつかぶれも避けられます。
ー先生から、手ぶら登園に対して、もっとこんなサービスだったら良いのに、というようなご意見はありませんか?
それより、手ぶらさんが、これで商売成り立っているのか心配です(笑)
ー弊社側の心配までしていただき、ありがとうございます。使い放題なので、みんながみんなものすごい枚数を使用されたら大変ですが、今はそのようなこともないので大丈夫です。これからもよろしくお願いいたします。
